目標を心地よく達成するための行動計画の立て方

「自分がやりたいことや目指すものがあるにも関わらず、日々の忙しさに流されてしまう」と、悩まれる方も少なくありません。

そんな現実を変えるのに必要なのは、「行動」です。そして、行動するためには、今の時間の使い方を見直す必要があります。

なかなか自分が納得できる時間の使い方ができないという方には、洋服やインテリアを選ぶように、好みやフィット感・心地よさを軸に時間の使い方を選ぶ「タイムコーディネート」という考え方を取り入れることをおすすめします。

タイムコーディネートでは、
・心地よさという自分の「原点」
・こうありたいと願う「理想」
・目の前に広がる「現実」
という3つの視点で時間の使い方を見直していきます。

今回は、こうありたいと願う「理想」をどのように実現するのか。目標を達成するための行動計画の立て方について、詳しく解説します。

タイムコーディネートのベースとなる考え方やタイムマネジメントの違いを知りたい方はこちらもあわせて読んでいただけると、より理解が深まります。

目次

目標は年間ではなく3カ月単位がちょうどよい

目標というと、年間目標を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。タイムコーディネートでは年間目標は必要ない、と考えています。その代わり、目標を3カ月単位で立てることを推奨しています。目標を3カ月単位で立てることには、3つのメリットがあります。

変化に対応しやすい

行動は大きな変化をもたらします。行動し続けると、1年前に想定していたことと現実に大きなズレが生じることはよくあることです。年間ではなく、3カ月という短いスパンで目標を設定すれば、変化に合わせて起動修正をしやすくなります。

行動計画が具体的になる

年間目標は未来の自分に期待をしすぎて無謀なものになったり、1年後の自分がイメージできずに抽象的な目標になったりしがちです。3カ月後という遠すぎない未来を想定することで、目標が具体的になります。目標が具体的になれば、必要な行動も具体化しやすくなります。今やるべきことが明確になるからこそ、実行力もアップするのです。

時間を確保しやすい

どれだけ素晴らしい目標を立てたとしても、実行する時間を確保できなければ、目標達成は叶いません。とはいえ、直近1カ月のスケジュールはほとんど埋まってしまっている、という方も少なくないのではないでしょうか。

3カ月の期間があれば、多少スケジュール調整もでき、自分の使える時間を確保しやすくなります。これが年間だと、「まだ時間はあるから」と日々の忙しさに流されてしまいがちです。短すぎず、長すぎない3ヵ月という期間だからこそ、時間を確保しやすくなります。

目標を達成するための行動計画の立て方

目標達成には、目標を具体的な行動に落とし込む必要があります。ここからは、具体的な行動計画の立て方についてご紹介します。

3カ月で進めたいプロジェクトを決める

まずは3ヵ月で進めたいプロジェクトを決めます。ここで大事なのは「緊急ではないけれど重要なこと」に着手するということです。スティーブン・R・コヴィー氏の『7つの習慣』で「第二領域」がプロジェクトの対象となります。目の前にある緊急性の高いものをプロジェクトとしてはいけません。第二領域に取り組むことが、こうありたいと願う理想に近づくことになるからです。

プロジェクトの数は1〜3つくらいに絞りましょう。日々の業務や家事に取り組む時間とは別にプロジェクトに取り組む時間を確保する必要があります。人によっては、週に数時間程度を確保できれば良い方かもしれません。

まずは、ひとつのプロジェクトを最後までやり遂げる経験ができるように、プロジェクトの欲張りすぎには注意をしましょう。

必要なタスクを書き出す

プロジェクトを実行する上で必要なタスクを書き出しましょう。このときには、上旬/中旬/下旬でざっくりと実行する時期もあわせて書き出します。時期もあわせて書き出すことで、繁忙期や家族のスケジュールなども加味しながら、現実的に3ヵ月で実行できそうなボリュームなのかを確認しやすくなります。

タイムコーディネート手帳には『3ヵ月プロジェクトシート』が用意されています。少し先の未来を常に意識する習慣をつけるために、3ヵ月を俯瞰して確認できるシートをぜひ活用してください。

タスクを実行する日時を確定させる

プロジェクトに必要なタスクや実行時期を大まかに把握できたら、実際にタスクを実行する日時を確保します。事前にそのタスクにかかる時間を見積もっておき、実際にかかった時間も記録することで、タスクにかかる時間を把握できるようにしておきます。データを蓄積することで、行動計画の精度が高まります。

1週間の終わりには振り返りの時間を持つことを忘れないようにしましょう。タスクができたか、できなかったかという結果だけではなく、改善点も意識して書き出すようにします。そして、自分自身が手放せることはなかったかも振り返りましょう。

1日24時間という限られた時間のなかで、できることは限られています。時間に追われるのではなく、自分にとって価値がある時間の使い方ができるように、タスクを手放すことも常に意識しておくことが大切です。

心地よく目標を達成するためのマインドセット

行動で正解にしていく

目標や行動計画に絶対の正解はありません。行動し続けて、正解にしていくしかないのです。そのためには、一旦「やる」と決めてしまいましょう。ズルズルと考え続けても状況は変わりません。無闇に決断を先延ばしにしても、いつまでも同じことを考えることになり、時間を浪費することになります。また、脳内メモリーも過度に消費してしまい、結果的にパフォーマンスも低下してしまうのです。

 決断力がある、というのは、すぐに決断できることではありません。決断した後に迷わないことです。決断前にじっくり検討することは必要です。けれど、一度決断したら、後悔や不安、迷いを手放して、行動し、自分の選択を正解にしていきましょう。

ワクワクするものになっているか

計画を眺めてみて、ワクワクするかどうかは非常に重要です。VISONと目標、行動計画に一貫性があるかどうかは、定期的に確認しましょう。この3つにズレが生じると、だんだん苦しくなり、最終的には行動もストップしてしまいます。そうなると、こうありたいと願う「理想」を実現させることができません。

自分のVISIONに繋がっていると実感できていると、多少大変な行動計画であったとしても、ワクワクするはずです。そして、そのワクワクが行動のエネルギー源となるのです。

完璧さを求めない

目標や計画を立てるときには完璧なものを立てなくなりがちです。けれど、「完璧さ」を求めることはやめましょう。目標や計画は「仮」で進めるくらいの気持ちがちょうど良いのです。

ゴールから逆算して、目印となるマイルストーンを置くことは、焦らずとも訓練でうまくなります。それよりも大事なのは、一旦決めて、行動することです。行動しなければわからないことは多くあります。計画には修正がつきものです。時間が足りないことが分かったなら、もう一度計画を立て直せば良いのです。行動してみて違和感があれば、時には目標そのものを見直すことも必要です。

 完璧さを求めて一歩も踏み出せなくなるよりは、怖れずに仮のままで行動した方が目標達成には近づけます。

まとめ:ワクワクしながら行動すれば理想は叶う!

ありたい理想を叶えるためには
・VISIONに繋がる「目標」
・実行可能な「計画」
・未来を変える今すぐの「行動」
この3つの要素が必要です。

とはいえ、これらはすぐにうまくいくものではありません。実際に行動し、修正し続けることで、精度が高まり、理想を叶えやすくなります。

 まずは3カ月後を理想の状態に近づけるために、行動してみましょう!

文:吉武 麻子
編集:長谷部 敦子

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