正社員として働きながら、起業家のサポート、ご自身の事業と忙しい毎日を送っているナホサン。今では時間に追われることがなくなったというナホサンに、タイムコーディネート手帳を使いはじめてからの変化や工夫している点について伺いました。
※本記事は2024年7月26日にお送りしたInstagramライブ配信「私の時間と手帳の付き合い方」でのインタビュー内容を再編集したものです。
ナホサン
タイムコーディネート手帳スタッフ
新卒でトヨタ自動車に入社し10年勤務後、中小企業で主に人事職を担う。その後、夫の海外赴任への同行を契機に会社勤めを辞めてから「自分迷子」になる。
ネイリスト、バーのママ、ペットシッター等の寄り道をするが、全ての経験を自身の力に変え、現在は正社員・副業・起業と3足の草鞋で活動中。
副業で「起業家サポート」をしており、タイムコーディネート社ではバックオフィスを担っている。
社会で活躍する女性を増やしたい思いから【会社勤めだけでは終われない、“イマ”を超えた自分に出逢いたい】と願う女性に、複業の優位性・楽しさをお伝えしている。
計画立てて、無理なく前に進めるように
あまの ゆうこ(以下、あまの):今、ナホサンは3つの仕事をされているんですよね?
ナホサン(以下、ナホ):はい。普段は正社員をしながら、副業で起業家のサポートをしています。さらに、自分の事業として、同じように複業仲間をつくりたくて、そのためのサービスを準備中です。
あまの:正社員をしながら、複数の仕事を並行するとなると、どうしても自分の事業まで手が回りづらいのではないかと思います。ナホサンがタイムコーディネート手帳を使うようになって、仕事への変化はありますか?
ナホ:おっしゃる通り、本当に時間が足りない状況ではあります。けれども、タイムコーディネート手帳を使うようになって、この時間は何をする時間なのかを明確に区切りを付けられるようになりました。他のことをズルズル気にしながら目の前のことをやることがなくなったんです。
役割ごとに時間を取ることを意識できるようになったので、それぞれの役割ごとに必要な時間が取れるようになりました。以前は切羽詰まった感じでやっていたことも、計画立ててできている実感があります。
あまの:タイムコーディネート手帳は3つのワークシートにマンスリーとウィークリーがあるシンプルな形です。なのに、使っていると自分の時間がすごく整理されていきますよね。
ナホ:ロジックがちゃんとある手帳だと感じます。タイムコーディネート手帳考案者である吉武麻子さんの考え方が、最初のページから最後のページまでしっかりと反映されているのがよくわかります。
自分が書いたビジョンの横に、四半期ごとに何をするかが書いてあるから、自然とマインドセットができます。さらに、その四半期ごとのプランを『3ヵ月プロジェクトシート』や『ウィークリー』に落とし込みます。無理なく前に進めるポイントが詰まっていて、勉強になります。
使っていくごとに視座が変わる手帳
あまの:ナホサンはタイムコーディネート手帳を使い始めて何年目ですか?
ナホ:今、2年目です。手放せることがまだまだたくさんあることに気づいたので、今年は「手放しの年」にしようと思っています。
あまの:タイムコーディネート手帳を使って、自分の時間を丁寧に見るようになると、毎年違う課題が現れると私も感じます。
ナホ:確かに、気づくポイントが毎年違うように思います。
あまの:初めてタイムコーディネート手帳を使ったときはどうでしたか?
ナホ:それが全然うまく使えなかったんです。タイムコーディネート手帳を使う前は、すべての情報を手帳にまとめるような使い方をしていました。スケジュールはもちろん、家計簿も思いついたことをメモするのも、覚えておきたい連絡先も、すべてを手帳に書いていたんです。
私にとって手帳は忘れないために記録を残しておくためのものでした。なので、1年目はタイムコーディネート手帳でも同じような使い方をしていたんです。それが、ワークショップに参加するようになって、「あれ? これでは時間の使い方を見直すことはできないのかも」と思ったんです。
1年目は自分のこれまでの手帳の使い方を変えていく必要があることに気づけた1年でした。
あまの:私も1年目は自分の時間の使い方がいかに整っていないかに気づく1年だった気がします。
『5つの「私」役割シート』も1年目は「母としての私」と書いていましたが、今年は「家族をサポートする私」「自分の好きなことをする私」といった書き方をしています。役割=肩書きではなく、役割の捉え方も変わってきているように思います。
ナホ:私も1年目は「正社員の私」と書いていました。今は「未来へ挑戦する私」「経験を積む私」といったように、働き方ではなく、その仕事で得られるもので役割を捉えています。手帳を見たときにワクワクできることも大事ですよね。
いろいろな起業家さんを見ていると土台がきちんとしている方こそ飛躍されていると感じます。なので、「自分を整える私」も大事な役割として入れています。
時間の使い方を整えることの効果は大きい
あまの:自分を整えて心が安定していることは大事ですよね。タイムコーディネートをずっと実践してきている麻子さんを見ていても、精神的な波がないな、と感じます。
ナホ:常に安定していますよね。
あまの:トラブルがあったときにも感情的にならない強さはご自身が整っているからなんだと感じます。タイムコーディネートを実践しているからこそ、まずストレスが少ないんでしょうね。さらに、自分がやるべきことかどうかの判断もすごく早いですし。
ナホ:決断力がありますよね。
あまの:時間管理と決断力って一見関係ないように思われるかもしれません。けれども、何が自分にとって心地よいか、自分にとって大切なものは何かを常に考えているからこそ、決断も早くなるんです。時間を整えることで、人生が大きく変わっていきますよね。
ナホ:本当にそう思います。麻子さんはチームワークも非常に大切にされています。チームのメンバーにタスクを依頼するときにもタイムコーディネートの考え方がベースになっていることを感じます。
あまの:自分がすべてのやるべきことを握りしめるのではなく、信頼できる人に託せるものは託して手放していこうと、麻子さんを近くで見ていると思いますね。
可視化すると理想と現実のギャップが一目瞭然
あまの:ナホサンは仕事も多岐に及ぶし、手帳に予定を書き込むときにはペンの色を変えているんですか。
ナホ:1年目は色を変えていなかったんですが、2年目の今年は色分けをするようになりました。ウィークリーページをパッと手帳を開いたときに、何にどれくらいの時間を使っているのかを可視化したくて。自分の事業のことや家のこと、家族のことは黒色、起業家サポートは緑色、正社員の仕事は青色にしています。実際にやってみると、圧倒的に正社員の仕事をしている時間が多いんです。1週間、青色だらけになります。
私は黒色の時間を増やしたいと思っているのに、実際の手帳は青ばかり。色を変えたことで、このギャップを体感できたことがすごくよかったです。
色分けすると時間の使い方の偏りがよりわかりやすく
あまの:タイムコーディネート手帳は時間を可視化できるから、自分が願っていることを実現するために時間を使えているかがよくわかるんですよね。
ナホ:いかに自分の理想の時間の使い方ができていないかが一目瞭然なんです。現状を変えないといけないよって手帳が言ってくれている感じがします。
あまの:大きな目標が今は特にない方や、このままでは嫌だとは思うものの何をどうしたらいいのかがわからない方にも、ぜひ今の時間の使い方を可視化することからはじめてほしいですね。
ナホ:本当にそう思います。
気持ちに寄り添う手帳の使い方
あまの:可視化の工夫といえば、私はバッファ(余白)の時間を毎週水曜日に取るようにしているのですが、薄いグレーのマーカーでマンスリーの水曜日を囲むようにしています。あとは、家事のタスクは薄いグレーのジェルボールペンで書くようにしています。覚えておきたいことだけれど、そこまで存在感を出したくないものにはグレーがピッタリなんです。
ナホ:グレーのボールペンがあるなんて、知りませんでした。
あまの:タイムコーディネート手帳には『3ヵ月プロジェクトシート』が5シートついています。私は手帳を毎年1月から使いはじめるので、どうしても1シートが余るんです。そこで、最後の『3ヵ月プロジェクトシート』には計画ではなく、今年1年でやりきったことを書くようにしています。
できていないことには注目しがちだけれど、できたことはなかなかカウントしないですから。
ナホ:確かにそうですね。これは私も取り入れてみたいです。
あまの:できたことはどうしても忘れてしまいがちだから、ぜひ書いておくことをオススメします。
年4回開催しているタイムコーディネート手帳のワークショップとは別に、私たちふたりでキャッチアップ会も開催しています。こうして手帳の使い方でよかったことをシェアしたり、初めて手帳を使う方のお悩みを伺ったりしているんですよね。
ナホ:オンラインで、録画はせずに、その場に参加してくださった方だけでシェアする場なので、安心して気軽にご参加いただけると思います。タイムコーディネート手帳を活用していただくには、ワークショップでタイムコーディネートの考え方をご自身にしっかりとインストールしていただくことをオススメします。さらに、キャッチアップ会でちょっとしたお悩みを解消したり、使い方の工夫をシェアしたりしながら、一緒にタイムコーディネート手帳を使っていけたらうれしいです。
▼タイムコーディネートの考え方やタイムコーディネート手帳の使い方について発信中。ご興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。
タイムコーディネート手帳Instagram
https://www.instagram.com/time.coordinate
インタビュアー:あまの ゆうこ
編集:はせべ あつこ