仕事や人間関係がつらいときには逃げることをおすすめする理由

仕事や人間関係をつらく感じるとき、それでもがむしゃらに頑張って行動し続けるべきだと思っていませんか。現状から逃げることはいけないこと、恥ずかしいことだからと我慢し続けて苦しくなっていませんか。

逃げることは、時として自分を守るためにとても大事な行為です。

今回は「逃げる」という一見ネガティブな行為について、その必要性をお伝えします。

目次

仕事や人間関係から逃げることは悪いこと?

逃げることは悪いことではありません。なぜなら、自分にとって必要なエネルギーを生み出すための選択だからです。

誰しも、より良い未来に進んでいきたいものです。そして、自分にとってのありたい未来をつかみに行くためには「エネルギー」が必要なのです。

この「エネルギー」には二種類あります。

一つは、無理やり自分のお尻をたたいて作り出した「作り物のエネルギー」。
もう一つは、自分の内側から沸き起こる、行動せずにはいられない「本質のエネルギー」です。

タイムコーディネートでは、後者を大事にしています。

若い頃は、時間のすべてを使って、やりたいことや夢に向かって、がむしゃらに行動する経験が必要だと個人的には思っています。けれど、年齢を重ねるごとに役割が増えると、24時間すべてを自分のやりたいことや夢に使えるわけではありません。

限られた時間の中で、やりたいことをやっていくためには「作り物のエネルギー」では途中で息切れしてしまうのです。

私たちに必要なのは「本質のエネルギー」です。自分の内側から沸き起こる「本質のエネルギー」があれば、本当にやりたくて仕方がなくなり、無理に頑張らずとも自然と行動できるようになります。

この「本質のエネルギー」を作れる状態でいることがとても重要です。

具体的にどうすればいいのかというと、「心地よい時間を過ごす」ことです。心地よい時間の使い方をして、自分をフラットな状態にしておくと、自然と内側から「本質のエネルギー」が出てきます。

仕事や人間関係がつらく感じたとき、「こうすべき」「こうあらねば」と自分に無理を強いることもあるのではないでしょうか。けれど、自分にムチを打つ頑張り方は長くは続きません。どうしたら我慢できるのか、ではなく、どうしたら自分の心地よさを大事にできるのかを考えましょう。

そのためには、時に逃げることを選択してもいいのです。

逃げるとは選び直すこと

自分にムチを打って頑張る方は、まじめな方が多いのです。「心地よい時間の使い方をしましょう」と言うと、「心地よい時間の使い方って何だろう?」「これで合ってるのかな?」と正解を求めてしまいがちです。心地よさを頭で考えるのではなく、自分のセンサーを信じましょう。

「この場が合わないな」
「この人とは合わないな」
「この仕事は向いていないな」

そう自分のセンサーが反応したのであれば、その違和感を無視しないでほしいのです。

違和感を解消するための手段のひとつとして、「逃げる」という選択肢をもちましょう。

「逃げる」というのは適切な表現ではないかもしれません。言い換えると、心地よい環境を自分で選ぶということです。

私の場合、「合わないな」と感じたら、エネルギーを消耗してしまう前に対処しています。それが自分にとっても、周りにとってもよい選択だと思っているからです。

新卒で入社した会社で働いていたとき、私は周りの人と自分を比べて「私なんて・・・・・・」と思っていました。何もかもがうまくいかないと感じていた時期に、私は韓国留学という名の現実逃避をしました。

起業するときもそうです。SNSでの発信が必須となったとき、それまでプライベートで使っていた媒体で発信をすることに違和感がありました。何者でもない自分に自信がない。起業なんてどうかしてるのでは?と思われたくない。泥臭くやってるところを見られたくない。心地よさを感じないと私のセンサーが反応したのです。

結局、新しいアカウントを作ってゼロから発信を始めたのです。まさに、逃げの気持ちからの選択でした。

心地よくないと感じていても、逃げてはいけないと思い、無理して頑張ってしまう人がとても多いです。それはブレーキをかけながらアクセルを踏んでいるようなものです。そんな状態で頑張り続けても、いいものを生み出せるわけがありません。

成果を出す必要があるときにこそ、自分にとっての「心地よさ」を無視してはいけないのです。「優先順位×心地よさ」で自分のやるべきことを決めましょう。

心地よさを大事にすることで、効率的ではない、少し遠回りに感じる選択をすることもあるかもしれません。けれど、その選択が結果的には成果に繋がります。常に真正面からではなく、別ルートからゴールを目指すことを選んでもいいのです。

自分のセンサーを信じて、心地よくエネルギーを出せる環境を選んでいきましょう。

仕事や人間関係の違和感に気付けるセンサーをもつ

自分にムチを打って頑張りすぎていると、自分の感覚をキャッチするセンサーが機能しなくなります。まずは、違和感をキャッチできるセンサーを持てる状態の自分でいる必要があります。

センサーが鈍くなってきたのを感じたら、休んでください。自分をフラットな状態にしておくことが何よりも大事です。自分の心地よさを感じられる余裕をもちましょう。そして、違和感をキャッチしたときには、「逃げる」ことを自分に許しましょう。

逃げることを選択をしたときには、違和感をもたらした相手や環境を責めたくなってしまうかもしれません。けれど、相手を責める行為は、そのまま自分を傷つける行為にもなります。相手に刃を向けることで自己防衛する必要はありません。自分の心地よさを守ることに集中しましょう。

どんなときも自分を心地よく保つことが、結果として周りにも温かい目を向けることになり、よいエネルギーを循環させることにつながります。だから、違和感をキャッチしたときは逃げてもいいし、そのときは自分も周りも責めなくていいのです。

自分を心地よく保つことに目を向けてください。どんなときも、心地よい環境を自ら選んでいきましょう。

まとめ:心地よさを追求するために堂々と逃げよう!

今回は、「逃げる」ことの必要性についてお伝えしました。

自分にムチを打って奮い立たせるエネルギーは「作り物のエネルギー」です。そうではなく、行動せずにはいられない「本質のエネルギー」が内側から沸き起こる状態に自分を保ちましょう。

そのカギとなるのが「心地よさ」です。自分を常に心地よい状態にすることを意識してみてください。そして、心地よくないときには堂々と逃げるのです。

心地よさを追求することで、自分のベストパフォーマンスを発揮でき、ありたい未来に近づくことができます。

逃げることはよくないことだと思考停止するのではなく、自分の人生に責任を持つのです。自分を活かし、やりたいことに情熱を注げる人生を歩んでいきましょう。

文:吉武 麻子
編集:宮尾 多希

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