「手放し」は時間を生み出すための必須スキル

あなたはこんな悩みを抱えていませんか?

・毎日タスクのやり残しがある
・やってもやっても、やることが増える
・本当にやりたいことができずにモヤモヤする

今は情報が溢れ、やるべきこともたくさんあるので、一日はあっという間に過ぎてしまいます。だからこそ、時間を生み出すために、今自分が抱えているものを「手放す」ことが必要です。

今回は、時間を生み出すために必要な「手放し」についてお伝えします。

目次

手放し方は3つ-捨てる・任せる・ゆるめる-

人生は長いようでいて、自分のやりたいことをやり切る時間すらありません。

時間は有限だからこそ、自分にしかできないこと、自分が本当にやりたいことに時間を使っていきたいですよね。そのために、タイムコーディネートでは「捨てる」「任せる」「ゆるめる」という3つの方法で、自分が抱え込んでいるものを手放していくことをお伝えしています。

たとえば、

・前任者から引き継いで何となくやっていた業務を「捨てる」
・部下に「任せる」
・最初から100%の企画書を目指すのではなく、30%に「ゆるめて」上司に方向性を確認する

といったように。

 

また、手放すものはタスクだけではありません。「思い込み」も手放しの対象となります。

時間の使い方にはその人の価値観が表れます。その価値観のなかに「こうすべき」「こうあらねば」といった思い込みが強く反映されていることも。この思い込みをゆるめていくことも大切です。

まずは、自分の抱えているものをこの視点で見直してみて、手放せるものはないかを確認してみてください。

手放すことは自分のわがまま?

手放すことが大事だと頭ではわかっていても、手放すことに対して罪悪感を感じる方もいらっしゃいます。

「自分が嫌なことを他の誰かに押し付けているだけな気がする」
「やりたくないから捨てるのは、あまりにも無責任じゃないか」
「我慢せずに手放さすなんて、単なるわがままな気がする」

「周りに迷惑をかけたくない」という気持ちが強ければ強いほど、手放すことを難しく感じるかもしれません。けれど、手放すことに対しての自分の捉え方や相手への伝え方を変えると、その罪悪感は自然と消えるはずです。

気持ちよく手放す方法

「私はこの業務が好きではないので、もうやりません!」と職場で一方的に宣言をする。たしかに、これでは単なるわがままになってしまいます。同僚に、自分の好きではない業務をすべて引き受けてもらうことも現実的ではありません。

けれど、自分が好きではない業務や得意ではない業務があることに気がついたのに、

「どうせ私がやるしかないんだから」
「言っても無駄だから」

と自分の気持ちを飲み込んでいたら、いつまで経っても時間に追われる日々からは抜け出せません。

気持ちのよい手放しにするために重要なのは、解決策をこちらから提示して交渉するということです。

「今日からやりません!」といきなり、かつ一方的にすべてを手放すのではなく、「この業務を手伝ってほしい。その代わりにもっと自分が貢献できるあの業務を引き受けます。」といった具合に交渉をしたり、解決策を一緒に考えたりしてもらうのです。

手放すことで得られるもの

もし、手放すことがわがままで責任放棄になるのだとしたら、自分の気持ちを飲み込むこともまた、自分の人生に対する責任放棄です。

自分の気持ちを飲み込む姿を子どもや後輩に見せたいですか?
そして、子どもや後輩に、自分の気持ちを飲み込む人生を送ってほしいですか?

決して、そんなことは望んでいないはずです。

まずは、手放しの概念を転換していきましょう。手放しは、職場や家庭をよりよくするための大切なスキルです。

「手放すことで迷惑をかけるのでは?」と思うかもしれません。けれど、一人でやることを抱え込んで、極限状態になってから爆発してしまう方が周りにとっては迷惑です。

手放しは、「相手を信じて任せる」ということでもあります。手放すことは部下や子どもの成長・活躍、そして自立の機会に繋がります。また、仕事や家事の流れを共有することにもなるので、いざという時に助け合うことができます。もしかしたら、相手が自分よりもっと上手にこなせることに気づくかもしれません。

自分がいなくなった途端、職場も家庭も総崩れ・・・となったら、それこそみんなが不幸になります。仕事も家庭のことも、ひとりで抱え込まずに、誰もが担える環境づくりをしていきましょう。

持っている力を発揮するための「手放し」

「手放し」を積極的に取り入れることをおすすめするのは、自分が心地よくスイスイと最大限の力を発揮できる領域で周りの人にも還元していってほしいからです。

掃除が嫌!と手放して、家が荒れ放題になってしまったら、誰も幸せではありません。かといって、一人で無理をし続けて「なんで自分ばかりが・・・」とイライラを周りに振りまいていたら、せっかくの家族時間も台無しになってしまいます。

自分の気持ちを飲み込まずに家族に伝えられたら、

・家事代行をお願いする
・便利家電を購入する
・家族で分担する

といった解決策をみんなで考えることができます。

誰か(何か)の力を借りたことで生まれた時間を、自分が心地よくスイスイとできることに使い、周りに還元していくのです。上手に手放しができるようになると、仕事も家事もさらに円滑に、効率的に進むようになるのです。

手放しのやり方にはいろいろな方法があります。まずは自分のなかで手放しの概念を転換し、手放し候補を洗い出すことからはじめてみましょう。

手放し候補を洗い出すポイント

手放し候補を洗い出すときのポイントは、タスクを細かく出していくということです。

なぜかというと、手放しは「やる」「やらない」の100か0かで考えるものではないからです。

・この業務をやるか、やらないか
・掃除をやるか、やらないか

といったように、究極の選択にするから、決断できずに抱え続けることになります。

手放しは、グラデーションで考えるのがうまくいくコツです。

まず、タスクの中身を細かく分解して、簡単に手放していけることから手放します。その領域を徐々に広げていけばいいのです。たとえば、新規事業案企画のなかでも事前調査だけ、掃除のなかでも掃除機をかけるところだけ、といったように、部分的に誰かに頼るようにします。そうすると、お願いする側もお願いされる側もハードルが下がるので、手放しやすくなるのです。

手放しは、やるかやらないかの究極の選択ではありません。

まとめ:時間を生み出し、やりたいことをやるための手放し

毎日タスクが終わらない、本当にやりたいことができずにモヤモヤする、そんな悩みを解決する「手放し」について、今回はお伝えしました。

・「捨てる」「任せる」「ゆるめる」で手放せないかを考えてみる
・手放すことに罪悪感を抱いているなら、自分の捉え方と相手への伝え方を変えてみる
・手放しと同時に、自分が心地よく行動できる領域で周りに還元していく
・手放し候補を洗い出すときはタスクを細かく書き出して、グラデーションで考えていく

これらを実践して時間を生み出し、やりたいことや自分にしかできないことに時間を使うようにしてください。それが結果的には周りへの貢献に繋がることも実感できるはずです。

文:吉武 麻子
編集:宮尾 多希

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