日々のちょっとした「やりたい」を先延ばしにしていませんか?
・読もうと思って買った本が積ん読になっている
・ウェアは買ったけれど、肝心の運動をなかなかスタートできない
・食事改善も、健康診断も、整理整頓も、気になっているけれど・・・
やりたいと思いながら、つい目の前のことを優先してしまい先延ばしに。けれど、いつも頭のどこかに引っかかっている・・・そんなことってありますよね。実は、ちょっとした工夫で先延ばしにしていることの優先度を高め、行動に移すことができます。
今回は、やりたいことを大切にして、日々の満足度をセルフアップするための3つの工夫をご紹介します。
予約のタイミングを変えて「やる」!
美容院、病院(定期健診)、ピラティス・・・どれも私にとっては心地よく日々を過ごすためには大事な予定です。けれど、面倒くさがり屋の私は、無意識に過ごしていたらどれも確実に行けません。
これらの予定に欠かせないのが「予約」です。私はとにかくこの予約をすることが大の苦手!自分のやりたいことだったとしても、「予約をしなくては!」となった時点で気が重くなり、「今日じゃなくても・・・」とつい先延ばしにしてしまうのです。
そこで私は、美容院や病院に行ったときには、必ず次の予約をしてから帰るようにしています。改めてわざわざ予約をする手間もかからないし、確実に予定を確保できます。
「何か別の予定が入るかも・・・」ではなく、「もうこの時間に他の予定は入れない!」と時間をブロックしてしまうのです。実際、半年後の予約をして帰っても、予約日を変更することはほぼありません。学校行事などは別ですが、あとから入ってくる予定は予約日を除いてスケジュールを組めばよいだけです。
予約が苦手な人や、毎回予約をするのが面倒でやりたいことを先延ばししてしまう人は、予約をするタイミングを変えてみましょう。
時間の使い方を自分で決めて「やる」!
仕事や誰かとの約束も、もちろん大事です。けれど、私にとっては美容院や病院に行くことも大事なこと。だから、事前に予約をすることで、自分のやりたいことをする時間を優先しておさえているのです。
ここで大事なのは、時間をコントロールする主導権を自分で握れているか、ということです。周りの都合ばかりを優先して、自分の時間の使い方を自分で決められない状態は、主導権を握っているとは言えません。
たとえば、次の予約をして帰る方法。私には合うやり方ですが、「やりたいと思ったときにやりたい!」というタイプの人にとっては窮屈に感じるかもしれません。元々、やりたいと思ったときにちゃんと実行できる人は、時間の主導権をしっかり自分が握っているので大丈夫!
重要なのは、次の予約をして帰ることではありません。自分が時間をコントロールする主導権を握っていることです。「自分の時間の使い方を決めるのは自分だ」という意識を持つことで、やりたいことを先延ばしせずにできるようになります。
やらないことの弊害を想像して「やる」!
やりたいと思いつつ、やりたいことができない日々が続くと、「心残り」が積もっていきます。このちょっとした「心残り」が人生の満足度を下げてしまいます。
突然ですが、どんな人生の最期を迎えたいかを考えたことはありますか?多くの人は死の直前に、「やったこと」よりも「やらなかったこと」を後悔するといわれています。
日々の時間の積み重ねが人生をつくる
後悔のない人生を送る上で、やりたいことにどんどん挑戦することは大切です。でも、「心残り」を作らないために、日々のやり残しを作らないこと、心のどこかで引っかかるものを残さないこともとても大切です。
緊急度が高くないことは、たとえやりたいことだとしても、ついつい先延ばししてしまいがちです。けれど「今日もできなかった」「また先延ばしにしてしまった」そう思い続けながら生きていく人生を想像してみてください。きっとそれは望む人生ではないはずです。
「できなかった・・・」を重ねていくのか、「やる」を重ねていくのか。後悔しない人生のためにも、日々どんな選択を積み重ねていくのか、少し広い視野をもって考えてみてくださいね。
ここまで、忙しくてもやりたいことができるように、
・予約のタイミングを変える
・時間の使い方を自分で決める
・やらなかったらどうなるかを想像する
という3つの工夫をお伝えしました。
最後に、先延ばしにしない人に共通している特徴をみてみましょう。
忙しくてもやりたいことを先延ばしにしない人の特徴とは?
忙しくてもやりたいことを行動に移せる人は、何においても「なぜやりたいのか?」「それをやった結果、どんなことが起こるのか?」ということを考えています。行動する理由が腑に落ちているから、やりたいことを優先できるのです。
読書を先延ばしにしない人
たとえば、読書。
本を読むと、新たなことが学べて、人生を豊かにするヒントを得られるであろう。そう考える人は多いのではないでしょうか。
読書を先延ばしにしない人は、さらに深く自分が読書をする理由を考えます。読書の目的が明確だからこそ、読書をインプットだけではなく、アウトプットまでをセットとして捉えています。だからこそ、費やした時間が自分にとってより価値あるものとして感じられるのです。
目的をもって本を読むからこそ、成果が感じられます。そして、成果が感じられるから、読書の時間を日々確保できるようになるのです。
運動を先延ばしにしない人
運動も同じです。
たとえば、
・夏の薄着の季節に向けて〇㎏痩せる
・久しぶりの同窓会があるから痩せる
という目標を持っていたとしたら、そこまでは頑張れるかもしれません。
けれど、その日を過ぎたらどうなるでしょうか。
運動を続けている人は、その目標の先にある目的をもう一歩踏み込んで考えているはずです。自分がやりたいことをする上で、健康であることはとても重要です。そのために運動を生活に取り入れると考えたら、「やりたい」と思う気持ちの深度も変わるはずです。
運動の目的も、その結果の未来も、自分が得たいものだとしっかりと実感できているからこそ、優先度を上げられます。
「なぜ読書をするのか?」「なぜ運動をするのか?」その理由が自分の中で腑に落ちていると、自ずと優先度も高くなり、日々の生活に取り込みやすくなります。その結果、自分のやりたいことができる達成感もより大きくなり、日々の充実感にも繋がります。
せっかくやりたいことがあるのであれば、「なぜやりたいのか?」「それをやった結果、どんなことが起こるのか?」を自分が納得できるまで一度じっくり考えてみてください。
私も「やりたい」をしっかりと深掘りしたおかげで、新たにはじめたマシンピラティスも週2〜3回のペースで通い続けられています。また、読書も週2〜3冊のペースで生活に取り入れられています。
みなさんも、日々のやるべきことだけではなく、頭の片隅にある「やりたいこと」にも積極的に取り組んで、日々の満足度を上げてくださいね。
まとめ:先延ばしにしない自分になって日々の満足度を上げよう!
今回は、やりたいことなのに先延ばしにしがちなことも、ちょっとした意識の転換で、できるようになる方法をお伝えしました。
・自分の時間の使い方に対するコントロール権を持つ
・小さな心残りを丁寧に拾ってみる
・やりたいことの目的とその先の未来を明確にする
これらのことが実践できるようになると、日々の満足度がぐんと上がっていきます。
自分のやりたいことを先延ばしにしないということは、罪悪感や自己否定がなくなります。自分自身を大切にできている実感も湧くでしょう。自分の心地よさを大切に、今、何をして時間を過ごすのかを主体的に決めていってくださいね。
「先延ばし癖を直したい!」という方は、ぜひタイムコーディネート手帳を活用してみてください。心地よい時間の使い方でありたい未来をつかみにいきましょう!
文:吉武 麻子
編集:宮尾 多希
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