時間の使い方が上手くなる3つの線引き力

毎日、仕事を頑張っているのに、なんだかうまく成果に繋がらずに悩んでしまうことはありませんか。

・やってもやっても仕事に追われている気がする
・効率的にやっているつもりなのに、なぜか時間がない
・悩んでばかりで、なかなか前に進めない

こんな方に必要なのが「線引き力」です。

今回は、時間の使い方が上手くなる3つの「線引き力」について解説します。

目次

仕事を線引きして、時間を生み出す

「線引き」とは、日限・予定などを区切ること、また、物事の境界を決めて分けることです。

仕事において、この「線引き」を日頃から意識していますか。

やるべき仕事はいくらでもあります。やってもやっても減らないし、やったらやっただけ、新しい仕事が入ってきます。来たものを何度打ち返しても、次々にボールが飛んでくるようなものです。

仕事の効率化をはかっても、結局は飛んでくるボールの速度が速まるだけで、打ち返し続けることになります。だからこそ、しっかりと「いつまでやるのか」「どこまでやるのか」という線引きを仕事に取りかかる前にする必要があります。

仕事の線引きで意識することは2つあります。

ひとつは、仕事をいつまでやるのか、つまり終わる時間を設定しておくことです。仕事の期限を決めていないと、ずるずると「終わるまでやる」ことになり、効率がよくありません。また、集中力も続きません。

ふたつめは、仕事の内容を精査することです。自分のところにきた仕事を反射的に処理するのではなく、「自分が担当すべき仕事なのか」「今すぐ取り掛かるべき仕事なのか」「そもそもこの仕事は本当にやる必要があるのか」など、仕事内容を精査していくのです。

また、その仕事を手放すのであれば、その仕事自体をやらないと決めるのか、誰かに任せるのか、どの程度まで取り組むのか、を決めて、対応しましょう。やるかやらないかの、「0・100思考」ではなく、部分的に手放すなどグラデーションで考えます。

もちろん仕事ですから生産性を上げていくのは当然です。限られた時間の中で最大のパフォーマンス力を発揮していきたいですよね。

仕事を線引きするというのは、ただ仕事量を減らすことや、誰かに仕事を回すことではありません。

どれだけ忙しかったとしても、1日は24時間しかありません。仕事に充てられる時間も限られています。つまり、仕事の時間内にできることは限られているのです。その限られた時間で最大限の成果を出すためには、終える時間を決めて集中力を高めること、そして、仕事内容を精査して自分が一番パフォーマンスを発揮できる仕事に集中することが大事なのです。

受け身で仕事をしていては、いつまで経ってもゆとり時間を生み出すことはできません。しっかりと線引きして、仕事に追われる日々から卒業しましょう。

プライベートの時間を線引きして、仕事のパフォーマンス力をアップする

限られた時間の中で最大のパフォーマンス力を発揮するために大事なことは何だと思いますか。

それは、仕事以外の時間を充実させることです。仕事時間だけで考えていては意味がないのです。仕事を効率化するだけでは、仕事が次から次へと舞い込んでくるので、パフォーマンスを上げることにはなりません。

では、どうすればいいのか。

タイムコーディネートでは、24時間の中で、まずは睡眠時間を確保するようにお伝えしています。

やりたいことがあったり、仕事が残っていたりすると、睡眠時間を削って夜中までやってしまいがちです。けれど、それは結果的にパフォーマンス力を落とすだけです。眠いと、脳も体も動かなくなってしまいます。しっかりと睡眠時間は死守しましょう。

24時間から睡眠時間を引いたら何時間残りますか。残った時間を仕事や家庭、趣味や自己啓発など、どのようなバランスで使っていくかを考えていきます。

仕事以外の時間でいかに楽しんでいるか、充実しているかが結果的に仕事でのパフォーマンス力アップにつながります。充実していると、心も体も豊かになり、エネルギーがわいてくるからです。

仕事の生産性が上がると人生が充実するのではなく、人生が充実しているからこそ仕事の生産性が上がります。

今、仕事以外の時間を楽しんでいますか?

悩む時間を線引きして、行動する時間に変える

「悩む時間」に区切りをつけるという線引き力も重要です。

ご相談をお受けしていると、とにかく悩んで悩んで悩んで・・・・・・その結果、現状は何も変わっていない、という方が多くいらっしゃいます。「あとは決めてやるだけなのに・・・・・・」と感じることも、実は少なくないのです。

悩む理由は様々。いつもと違う選択をするということに怖さを感じているケースもあれば、情報を集めすぎて何が正しいのかがわからなくなってしまっているケースもあります。頭で「これは無理だから」と決めつけて、身動きが取れなくなってしまっているケースも。

悩んだ先に「選んで、決めて、行動する」がないと、結局その悩みが消えることはありません。悩むことそのものにずっと時間を使い続けることになりかねないのです。

いつもと違う選択をするのは、勇気がいるし、周りからの反対があるかもしれません。お金の投資も必要になるかもしれません。選択に迷うこともあるでしょう。けれど、どんな選択にも、必ずうまくいく正解があるわけではありません。選んだ後に、自分の行動で正解にしていくのです。

選ぶときに障害だと感じるものを超えられるかどうか、それは自分次第です。まずはやると決める。そして決めたならやり切ってみる。やり切った経験が自信になって、また次の行動の原動力になります。

悩み続ける時間をしっかりと線引きし、行動する時間に充てて、これまでとは違う未来をつくっていきましょう。

そして、その行動に必要なのは、「信念」です。

メジャーリーガーの大谷翔平選手が「二刀流が無理だと言われた数は数えきれない。でも、二刀流が無理だと思ったことは一度もない。」と言っていましたね。

周りの言葉に従っていたら、大失敗はないかもしれない。けれど同時に、成功のチャンスもなくなるわけです。大谷選手の今は、自分の信念を貫いて行動し続けた結果なのです。

ずっと悩み続けて行動を起こさなければ、失敗すらできません。それでは何も変わらず、悩みも抱えたままです。失敗は本当の意味で失敗ではありません。次へつながる学びです。

障害だと感じるものは、実は障害ではなく、自分の「覚悟」を鏡で見せられているのです。その覚悟が試されているといってもいいかもしれません。

後悔しない人生を送るためにも、悩む時間に対して自分の力で線引きを。

一切悩むなということではありません。悩む時間にも期限を決めて、悩んだその先に「選んで、決めて、行動する」をセットにすることを自分自身と約束してほしいのです。

まとめ:線引き力で時間を味方に!

今回は、時間と上手く付き合っていくための3つの「線引き力」についてお届けしました。

まずは、仕事の線引きをしましょう。仕事時間を決めることと、仕事内容の精査をすること。

そして、ブライベートの時間を線引きし、仕事以外の時間を充実させることも考えてみてください。仕事も人生の中の一部です。仕事だけを効率化してパフォーマンス力をあげようとするのではなく、人生を充実させることで仕事のパフォーマンス力アップにつなげていきましょう。

最後に、何事においても、悩むことに時間を使いすぎないこと。悩む時間にも線引きをします。時間は刻々と過ぎていきます。悩むことに時間を使い続けるのは、本当にもったいないです。「選んで、決めて、行動する」をセットにして、自分の覚悟と真正面から向き合ってみてください。

もったいない時間の使い方はもう終わりにしましょう。上手に線引きし、時間を味方につけて、仕事も人生も自分の望む未来を掴みにいきましょう!

文:吉武 麻子
編集:宮尾 多希

\ タイムコーディネートをご自身の暮らしに生かしたい方へ

\ タイムコーディネートを社員教育に取り入れたい方へ /

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次