手帳を使っていなかった頃は、「いつか叶うといいな」と漠然とした夢を抱いていたという瀧口奈々さん。タイムコーディネート手帳を使うようになって、本気で叶えたいと思ったことはすべて実現できるようになったそうです。そんな瀧口さんにタイムコーディネートを知ってからのご自身の変化や気づきについて伺いました。
※本記事は2024年7月19日にお送りしたInstagramライブ配信「私の時間と手帳の付き合い方」でのインタビュー内容を再編集したものです。
瀧口 奈々さん
キャリアコンサルタント/開業保健師
1985年生まれ。滋賀県出身。 小2女の子、小6男の子の母。
新卒で某大学病院心臓外科に就職。出産を機に退職し、5年間の専業主婦を経て第2子出産後に保健師として復帰。複数の自治体などで幅広い年代、ライフステージの方の心と体の健康づくりに携わる。
自身が産後、子育てにもバランスを崩してしまった経験から、自分自身の生き方・働き方を見直すようになり、2020年起業。
子育ても夫婦も仕事も、自分軸で楽しみたい女性に、真の安心と勇気を届けたいという想いで活動している。
タイムコーディネート手帳でやりたいことが実現できるように
吉武 麻子(以下、吉武):奈々さんがタイムコーディネート手帳を使い始めてから変化したことを教えていただけますか。
瀧口 奈々さん(以下、瀧口):タイムコーディネート手帳を使うようになって、自分がやろうと決めたことをちゃんと実現できるようになりました。
以前は、漠然とした理想はあるものの、いつかなれたらいいな、いつか変われたらいいな、といったふわっとした夢でしかありませんでした。それが、手帳を使うようになって、いつまでに実現する、そのためには今月は何をする、といったように自然と逆算思考ができるようになりました。だからこそ、自分が「やる」と決めたことは実現できるようになったのだと思います。
吉武:やりたいことって見つけると、一旦そこで満足してしまうんですよね。「生きがいを見つけたぞ!」って。だけど、やっぱり見つけただけでは叶わないんです。具体的に、地に足をつけた行動をしていかないと。
瀧口:そうですよね。私もやりたいことを思い描くことは大事だと思っています。だけど、ただ思うだけで、気づいたら理想の場所にいる、なんてことは絶対ないんですよね。それがタイムコーディネート手帳を使い始めて、実感できました。
逆算思考でやりたいことを具体的な行動に落とし込んでいくと、私の場合はたいてい自分が使える時間の枠におさまりきらないことが多いんです。やりたいことを諦めるのか、それとも他のことを手放すのかを考えるようにもなりました。
自分が何をするかを取捨選択するときに、『5つの「私」役割シート』があることで、自分の理想とするバランスを見失わずにいられます。
吉武:やりたいことを実現するために、ただ計画を立てて実行するだけだと、息苦しくなってしまうこともあると思うんです。私たちは仕事はもちろん大切だけれど、他にも大切にしたいものがあるから。仕事以外の大切にしたいものを守りながら、やりたいことの実現に向けて頑張りたいですよね。
計画は理想があってこそ
瀧口:今年の夏休みは、母としての私を大切にしたくて、事前に計画を立てたんです。
毎週必ずやらなくてはいけないことや定期配信しているものを全部書き出して、子どもたちが夏休みに入る前に前倒しで対応できるように1ヵ月前からスケジュールを立てて実行しました。
そのおかげで、夏休み中は、外からは仕事は止まっていないように見えても、私自身は子どもと一緒に過ごせる環境をつくることができたんです。
吉武:私もちょうど書籍執筆の締め切りが7月だったんです。なので、子どもたちには「7月いっぱいはお仕事に集中させてほしい」とお願いしました。その代わり、夏休み中にやりたいことを聞いて、8月の予定を決めていきました。
自分の時間やタスクを把握できていると、自分の大切にしたい時間も諦めずに済むんですよね。まずは自分が理想とする過ごし方をしっかりと持つこと。その上で、計画を立てることが大切ですよね。
瀧口:以前は時間やタスクの把握ができていなかったので、「終わり」がわからなかったんです。個人で仕事をしていると、やるべきことはいくらでもあります。少し時間の余裕ができたとしても、「だったらあれもこれもやっておこう」と常にオンの状態でした。
タイムコーディネート手帳で時間やタスクの把握ができるようになって、ここまでできたら今週は仕事を終えても大丈夫だと思えるようになったんです。だから、金曜日の夕方に「ママ、ファミレスに行きたい!」と子どもたちに言われたときにも、「行こうか!」と言えるようになりました。
吉武:タイムコーディネート手帳では、目の前の時間の使い方を確認する「虫の目」と、俯瞰して時間の使い方を確認する「鳥の目」。この2つの目を自然と使いこなせるようになるんですよね。
瀧口:本当にそう思います。
行動できないのは本当は望んでいないから
瀧口:以前、「タイムコーディネート手帳を使うようになって、仕事のことなら全部叶えられるようになったし、数字としての結果も出せるようになったのに、運動をしたいという願いだけは叶わないんです」と麻子さんに相談したことがあったんですよね。
吉武:ありましたね。
瀧口:そのときに麻子さんからは、「本当は運動したいと思っていないんじゃないですか?」と言われて、納得できたんです。結局いくら手帳に書いても、本当に自分が望んでいることでなければ、行動できないことを実感しました。
麻子さんもピラティスを続けられているし、起業して活躍されている方が運動しているのを目にして、私も憧れていたんです。だけど、何回トライしてもダメだから、運動嫌いな自分を認めることにしました。
吉武:見極めることも大事ですよね。あれもこれもやりたくなるけれど、1日は24時間しかないから、そのなかで優先順位をつける必要があります。人のものを見ていいと思ったものが、本当に自分がやりたいことなのかは注意深く確認した方がいいですよね。
瀧口:自分がタイムコーディネート手帳を使って行動できるようになったからこそ、自分の本心からやりたいと思ったことはスムーズに行動できるけれど、逆は難しいことも実感できるようになりました。
自分を知ると手帳の使い方もみえてくる
瀧口:私は心配性なので、自分が「安心できること」を手帳でも大事にしています。
私のウィークリーページの使い方を紹介すると、まずは使える時間を区切って見える化しています。私の仕事時間は早朝の4時~6時と、家族が仕事や学校に行ったあとの7時半~15時です。そのなかで、絶対に忘れてはいけないアポイントやミーティングは青で書いて、自分の予定や赤で書いて、パッと見てわかるようにしています。
タスク欄にはメールレターやVoicy、Instagramなど、情報発信ツールをどこの回まで配信セットできているかを可視化しています。
吉武:すごいです!!
瀧口:4時起きは習慣化してはいるものの、やっぱり眠い日もあります。だから、前日の夜に、明日の朝起きて一番にしたいことを具体的に決めてから寝るようにしています。
吉武:「早起きができない」とご相談をお受けすることが多いのですが、奈々さんのように自分が行動しているところをイメージするってすごく大事なんですよね。一番やりたいことを朝の時間にやるのは良いですよね。
奈々さんの工夫は、心配性な自分がどうやったら不安を感じずに、心地よく過ごせるかを考えた結果ですよね。
瀧口:不安が減って、時間やタスクにも余裕ができると、今まで手が回らなかったこともできるようになってきました。以前はInstagramも投稿するだけで必死だったけれど、今はみなさんの反応やニーズを分析することが楽しくなっています。
吉武:時間にも気持ちにも余裕があるからこそ、新しいチャレンジもできるんですよね。
使える時間を可視化すれば自然と手放せる
吉武:奈々さんから、タイムコーディネート手帳を検討している方に向けて、メッセージをお願いできますか。
瀧口:私が手帳を使い始めて最初にしたことは、自分にどれくらいの時間があるのかを見ることでした。バーチカルページでまずはすでに決まっていることを書きだしてみてください。やってみると、自分が使える時間が本当に少ないことがわかります。時間が有限であることを実感できること。これが手帳を使うメリットだと思います。
限りがあることを実感できれば、付き合いで参加していた集まりなど、自分にとって必要のないものは自然と手放せるようになります。
吉武:本当にそうですね。自分が自由に使える時間がいつ、どれくらいあるかがわかると、意識が変わりますよね。
瀧口:私は家事にかかっている時間が長すぎるんだと思って、減らそうとしたこともあったんです。だけど、ご飯を作ったり、子どもの送迎をしたりする時間は減らせないし、私にとっては大事な時間なんだと認識が変わりました。そうすると、減らせない時間を無理に減らそうとするイライラもなくなったんです。
吉武:素晴らしいですね。
瀧口:まずは自分の時間を可視化することからぜひ始めてほしいです。
吉武:とても参考になるお話をたくさんありがとうございました!
瀧口:こちらこそ、ありがとうございました。
▼瀧口 奈々さんが運営されているヘルスケア系専門職のための起業講座、オンラインサロン。
詳細はこちらに随時掲載されるので、ご興味のある方はぜひチェックしてくださいね。
瀧口 奈々さん Instagram
https://www.instagram.com/nana.takiguchi
インタビュアー:吉武 麻子
編集:はせべ あつこ