タイムコーディネート手帳で心地よさを知り、迷わず行動できるように vol.65

手帳が大好きで自作をしていたこともあるバックオフィスデザイナーの山中まいこさん。そんな山中さんが「理想の手帳」というタイムコーディネート手帳のお気に入りポイントや書くことの良さについて伺いました。

※本記事は2024年8月23日にお送りしたInstagramライブ配信「私の時間と手帳の付き合い方」でのインタビュー内容を再編集したものです。

山中 まいこ さん
バックオフィスデザイナー

養護学校教員、企業での事務経験を経て、事業主向けバックオフィスサポートとして独立。

時間にも心にも余白を生み出し、よりクリエイティブになるためのスケジュール&タスク管理を得意とする。 長期的な視点から逆算してタスクを細分化し、スケジュールに落とし込む。チームメンバーで共有可能なデジタルツールを使い、全体像やスケジュール、タスク、進捗状況を整理して見える化し、プロジェクトを進みやすくする。無理のないタイムプランニングがモットー。

長崎出身、大阪在住。二児の母。趣味は手帳とK-POPアイドルの推し活。

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目次

タイムコーディネート手帳は一切の無駄がない理想の形

吉武 麻子(以下、吉武):まいこさんは以前から手帳がお好きとのことですが、タイムコーディネート手帳と他の手帳に違いはありますか?

山中 まいこさん(以下、山中):タイムコーディネート手帳は長期的な視点で未来を確認できるところが他の手帳とは大きな違いだと思います。

以前から、いろいろな種類の手帳を使ってきました。最終的にはバーチカルに落ち着きはしたものの、物足りなさを感じていたんです。今やっていることが未来にどう繋がっているかがわかるようにしたかったので、これまでは手帳の空いているページに自作した年間計画表やビジョンマップなどを貼り付けていました。

近視眼的になりがちなときに本来の目的に立ち返ることができる『VISION逆算シート』

吉武:自分の気持ちを言語化する手帳か、目標達成のために綿密にスケジュール管理する手帳か、今、世の中に出ている手帳は二極化しているように感じます。タイムコーディネート手帳は気持ちも目標達成もどちらも大事にしているところが特徴です。

まいこさんは、タイムコーディネート手帳を使う前から、年間計画やビジョンを書いていたんですね。

山中:目的を忘れて、目の前のことに追われて苦しくなるタイプだったので、「何のためにやるのか」を常に手帳で意識できるようにしたかったんです。他の手帳は「このページはいらないな」と思うページが必ずありました。リフィルを自作してオリジナルの手帳を作ったこともありましたが、重くて持ち歩きがしにくいことがデメリットでした。タイムコーディネート手帳には無駄がなく、自分に必要なページしかありません。タイムコーディネート手帳と出会ったときには、「これです!これが欲しかったんです!」となりました。

書くことで自分を理解できた

吉武:まいこさんは目標達成に向けて逆算して行動するタイプか、目の前のことを積み重ねて未来に繋げていくタイプか、どちらですか?

山中:小さい頃から逆算思考ですね。私は、やりたいと思ったときにすぐに目の前のことに飛び込めるタイプではありません。石橋を叩いて、必要になるであろうことを考え尽くして、しっかりと計画を立ててようやく動けるので、結果的に逆算思考になっているとも言えるかもしれません。

吉武:私の知っているまいこさんは行動力があるように感じます。それは、石橋を叩いた後だから、迷わず行動できているように見えているのでしょうか。

山中:自分が心地よく感じることに対してはすぐに行動できるようになったのだと思います。以前は親の言うことや、周りの空気を読むタイプだったので、自分の心地よさを優先することには躊躇していました。

吉武:自分の心地よさを大事にできるようになったポイントはありますか?

山中:大学卒業後、特別支援学校の教諭をしていました。自分の好きなことをキラキラした目でしている子どもたちを見て、あれも嫌だこれも嫌だと文句ばかり言いながら、安定のために働いている自分に違和感があったんです。その後、結婚・妊娠・出産と大きくライフステージが変わったタイミングで、自分が人生で本当にやりたいことは何だろう? と考えるようになりました。

私にとってはノートに書くことで、自分のことを知り、整理できたところがあります。その時期から書くことを大事にしたいと思うようになりました。

吉武:結婚や出産を経験すると、時間の使い方は大きく変わりますよね。私自身も結婚や出産の時期に自分のキャリアを考えました。私は時間を切り口に自分の考えを整理しましたが、まいこさんは書くことで整理していったのですね。

自分を主役にしてタイムコーディネート手帳を使う

吉武:まいこさんのタイムコーディネート手帳の使い方を教えていただけますか?

山中:手帳は机に常に開きっぱなしで置いています。やっぱり書くことが好きなので、何か気づいたことがあるとすぐに書き込んでいます。

毎週、日曜日の夜か月曜日の朝に、その週にある予定を確認したり、タスク欄に書いているやりたいことをバーチカルに書き写します。バーチカルの朝まだ寝ている時間帯のスペースには、その日にやる予定の「振込に行く」「子どものアンケートを提出する」といった、細かいタスクを書き出しています。写真を印刷してシールにできるプリンターがあるので、写真を貼り付けることもあります。

手帳はタスクやスケジュールを管理することも大事な役割ではありますが、私にとっては絶対に捨てられない思い出ノートのような存在です。

吉武:まいこさんのようにサポート業務をされている方のなかには、「クライアント毎にある細かなタスクやスケジュールを手帳で把握しようとすると入りきらなくなってしまう」とおっしゃる方もいらっしゃいます。まいこさんは仕事のタスクやスケジュールはどうやって管理されていますか?

山中:クライアントとタスクやスケジュールを共有することがほとんどなので、基本的にはデジタルツールで管理しています。ただ、ミーティングの予定やリマインドしなくてはいけないことなど、実際に自分が動く必要があることに関しては、タイムコーディネート手帳にも書いています。

吉武:仕事の詳細を把握するには、スプレッドシートやNotion、Discordなど、デジタルツールを活用するのもいいですよね。タイムコーディネート手帳を会社用と自分の人生用の2冊を使っている方もいらっしゃいます。

1冊の手帳にすべてを書き込むとパンクしてしまいます。タイムコーディネート手帳には、自分の人生に深く関わること、ありたい未来に繋がることを書いてもらいたいです。ただスケジュールやタスクを管理するのではなく、自分を主役にした使い方をしていただきたいです。

山中:私が主宰する手帳サークルにも会社員の方がいらっしゃいます。手帳を2冊使いされている方が多い印象ですね。あとは、バーチカルの仕事をしている時間帯のスペースに、仕事時間以外にやりたいことを書いてみたらどうだろう? とみんなで使い方を提案し合うこともあります。

手帳は未来をつくるためにある

吉武:スケジュール管理やタスク管理は、ダブルブッキングしないことや忘れずに行動に移すことが目的になります。スケジュールやタスク管理ができれば、今の時間を無駄にすることはないし、周りの人に迷惑をかけることもないでしょう。けれども、それだけでは積み重ねた先に未来が見えないんですよね。

大切なのは、ありたい未来のために今は何をするのか? です。時間や手帳の使い方に対してこれまでの意識を変えてもらう必要があります。

山中:ありたい未来をどう考えたらいいのかな? 自分は何をしたいのかな? と思われるかもしれません。タイムコーディネート手帳は書き進めることで、それが自然と見えてくる手帳だと思います。

あと、参加権付き手帳を購入した人限定のワークショップでは、みなさんの書き方を知ることができるので、とても参考になります。

吉武:タイムコーディネート手帳には使い方を解説したハンドブックもついています。ただ、掲載されている事例が合う方も合わない方もいらっしゃいます。ワークショップでは、さまざまな使い方を知ることができるので、たくさんの方が活用してくださっています。

たとえば、『5つの「私」役割シート』には自分が担っている役割を記入する欄があります。この役割を書くにも、みなさん、いろいろと工夫をされているんですよね。「家事をする私」では気持ちが乗らないから「家を整える私」と言葉を変えた方もいらっしゃいます。ご両親との時間を大切にするために「○○(旧姓)の私」と書いたり。そうやって、役割の捉え方も自分にとって心地よいものにしていきます。そんな、心地よい時間を増やしていく過程をワークショップでもみなさんがたくさんシェアしてくださいます。

私自身は手帳にそれほどこだわりがありません。だから、タイムコーディネート手帳も自由に使ってもらえたら、と思っています。ただ、自分が心地よいことに時間を使ってほしいんです。タイムコーディネート手帳を使えば、スムーズに実現しやすいですが、使うものは何でもいいとも思っています。とにかく自分の心地よさにしっかりとフォーカスしてほしいです。

山中:多くの女性はたくさんの役割を担って頑張りすぎてしまっていると思います。自分が頑張るしかない! と無理をしている女性に私はぜひ使ってもらいたいです。

自分が担っている役割を書き出して整理ができたり、抱えているタスク量を可視化できたり、1週間を振り返ることができたり、この手帳には工夫が詰まっています。これまで本当にたくさんの手帳を使ってきましたが、タイムコーディネート手帳はそのなかでもオススメできる手帳です。一緒にタイムコーディネート手帳が使えるとうれしいです。

▼手帳で暮らしを整えるサークル「me-time」にご興味のある方はぜひチェックしてみてください。

山中 まいこさん Instagram
https://www.instagram.com/mai____y.and.i

インタビュアー:吉武 麻子
編集:はせべ あつこ

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