タイムコーディネート手帳でやりたいことを先送りしなくなった vol.66

やりたいことが多すぎて時間のやりくりに悩んでいたというキャリアコンサルタントの加藤晶子さん。今ではハードな仕事に取り組みながらも、家族との時間をしっかりと確保し、資格まで取得できるようになった加藤さんに、タイムコーディネート手帳の使い方や時間に追われないコツについて伺いました。

※本記事は2024年8月9日にお送りしたInstagramライブ配信「私の時間と手帳の付き合い方」でのインタビュー内容を再編集したものです。

加藤 晶子 さん
キャリアコンサルタント

大手企業の正社員、契約社員、NPO団体の職員、フリーランス、法人設立と、「やりたいこと」を求めて様々な働き方を経験。自身の経験を生かし、その人の才能を最大限引き出し、やりがいを見つけるキャリアコンサルタントとして活動開始。

「価値観×好きなコト×強み」を活かした、自分らしいキャリアの在り方を探るセミナーやカウンセリングが人気。

リーダーシップ研修、キャリアデザイン研修、営業研修などの企業研修や早稲田大学大学院MBA課程の留学生向けキャリア支援も行う。個人と組織の両方からのアプローチが強み。のべ3,000人以上のカウンセリング実績を持つ。

Instagram:

https://www.instagram.com/akikokato0113

目次

やりたいことを可視化すると実行力がアップする

吉武 麻子(以下、吉武):晶子さんはこれまで、時間についてどんなことに悩んでいましたか?

加藤 晶子 さん(以下、加藤):やりたいことが多すぎて、時間をどうやりくりするかが一番の悩みでした。

吉武:タイムコーディネート手帳を使ってくださっている方は、やりたいことがたくさんある傾向があります。これまではなんとか頑張ってきたけれど、出産や子育てで役割が増えたり、年齢を重ねたりすると、1日が24時間であることに変わりはないものの、使える時間はどうしても限られてきます。がむしゃらに頑張るだけではどうにもならなくなりますよね。

タイムコーディネート手帳を使ってどんな変化がありましたか?

加藤:「緊急でないけれど重要なこと」に取り組めるようになったのが、一番大きな変化ですね。

あれこれいいアイデアが浮かびはするものの、それまではなかなか形にする時間が取れませんでした。いつ始めようが誰にも迷惑をかけないし、目の前にはやるべき仕事がたくさんあったし。だけど、先を見越して、「少し時間があるから、これを進めておこう」と思えるようになりました。

吉武:晶子さんは研修講師も多くされていますよね。予定を動かせない仕事が多くある方にとって、緊急でないけれど重要なことはつい先送りにしてしまいがちではないですか?

加藤:先に時間を確保することが大事だと実感しました。研修の予定は意識してコントロールしないとどんどん入ってくるので、先に自分でブロックしたことがよかったです。

以前は自分にとって重要なことも「時間ができたらやろう」と思っていました。決めることを先送りにしていたんです。タイムコーディネート手帳でいつやるかを決めて、可視化できたことで、実行に移せるようになりました。

どれだけ忙しくても必要な時間は優先的に確保する

吉武:お子さんはまだ小さいですよね?

加藤:下の子が1歳半のときにタイムコーディネート手帳を使いはじめました。上の子も小学生で、まだまだ手がかかる年齢です。

吉武:親が忙しくしていて気持ちに余裕がなくなると、子どもが体調を崩すことが多いように個人的には感じています。何か工夫されていることはありますか?

加藤:家族との時間を優先的に取るようにしています。朝の1時間と18時30分から21時までは私にとってファミリータイムです。宿題をみたり、ただ一緒に過ごしたり、この時間は子どもたちと絶対に向き合うと決めています。その時間があるからか、子どもたちも安定しているように感じます。

子どもたちと公園でピクニック

吉武:密度濃くお子さんと時間を過ごしていらっしゃるんですね。

加藤:平日はそうですね。土日も基本は子どもと一緒に過ごすので、私自身が一息つける時間は正直少ないです。

吉武:一人の時間はないのですか?

加藤:私は夜型なので、21時半頃から24時頃までが自分の時間です。以前はこの時間にはぐったりしていて何もする気が起きませんでした。今はタイムコーディネート手帳で目標が明確になったことで、夜時間にもうひと踏ん張りできるようになりました。この一人時間で勉強をして、ファイナンシャルプランナーの資格も1.5ヵ月で取得できました。

やりたいことにフォーカスするために手放す

吉武:時間の使い方が改善できた今、さらに取り組みたいことはありますか?

加藤:来年は一つ大きな仕事を手放すつもりです。今、時間をうまく使えている実感があります。このスタイルのまま、時間の余裕が生まれたら、さらに大きなチャレンジができるんじゃないかと思っています。

吉武:ご自身のやりたいことをさらに凝縮していくのですね。

加藤:今は企業研修が月平均で10日、大学院での留学生向けの就職支援が月平均で8日入っています。この2つだけで18日なので、平日はすでにほぼ予定が入っている状態です。さらに、個人向けの長期講座を構築したり、個人向けのカウンセリングをやっていたりするので、今年はもうフルパワーで頑張っています。こうやってたくさんのやりたいことを並行してできているのはタイムコーディネート手帳のおかげです。

長期講座の受講生と初めてリアルで対面できたときに撮影した記念の一枚

今年は目一杯頑張っているので、来年は削ぎ落として、よりやりたいことにフォーカスする一年にしたいですね。

吉武:すごいですね! 久しぶりにこれだけフル回転で動いている方にお会いした気がします。

長期視点で時間の使い方にメリハリをつける

加藤:私もずっとフル回転で過ごしているわけではありません。2〜3年前は余裕があるスケジュールを好んでいたし、平日に丸々一日休むこともよくありました。ただ、今はやりたいことを形にしていくことに時間を使いたいんです。

吉武:今は頑張る時期だと思うタイミングはありますよね。自分が頑張ることを決めているから、苦しくもないし、振り回されている感覚もないですよね。

加藤:まさに昨年・今年は私にとって頑張る時期です。具体的な目標があって、終わりが見えるから頑張れるのだと思います。

本来はのんびりすることが好きなんです。おいしいコーヒーを淹れて読書をしたり、自然のなかでのんびり過ごしたり、海外ドラマを6時間一気に見たり。だから、数年後にはそういう過ごし方をしているかもしれません。ただ、今の私にとっての心地よさは別にある感じですね。

吉武:メリハリをつけるのがお上手なんですね。

加藤:1ヵ月のなかでメリハリをつけることは私にはできないので、3ヵ月走り切ったら休む、くらいの感覚でいます。ちょうど明日から10日間お休みするので、思い切りだらだら過ごそうと思っています。

長期的に目指す方向がわかっているからこそ、目の前のことも頑張れます。数年単位で大きなメリハリを、数カ月単位で小さなメリハリをつけることが私には合っているのかもしれません。

吉武:ゆとりを持って過ごすことが大事なのではなく、自分が時間の使い方の手綱を握っている感覚を持てていることが大事ですよね。

「時間ができたら」ではできないから手帳でリマインド

加藤:タイムコーディネート手帳のよいところは、「ここでやる」と決められるところだと思います。私も日々思いついたやりたいことを何ヵ月先でもウィークリーページのタスク欄に入れています。今までは忘れてしまっていたことも、タスク欄に書いておくと、該当の週になれば手帳がリマインドしてくれます。

タイムコーディネート手帳_ウィークリーページ
ウィークリーのタスク欄がリマインド機能を果たしてくれる

私も時間がうまく使えていないときは「時間ができたら○○しよう」と思うことが多かったんです。特に、会社員のように日中にやることがすでに決まっている人は、自己研鑽や副業をしたいなら、やる気になるタイミングを待っていてもそのときは来ないと思った方がいいのかもしれません。

自分がやりたいと思ったことはいつやるかを決める、そしてタイムコーディネート手帳に書く。これで今よりもっとやりたいことを実行できるようになるはずです。

▼自分のキャリアや強みに迷いがある方、キャリア支援をしたい方はぜひチェックしてくださいね。

加藤晶子さん Instagram
https://www.instagram.com/akikokato0113

インタビュアー:吉武 麻子
編集:はせべ あつこ

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