タイムコーディネート手帳で自分らしくゴールを目指せるように vol.58

タイムコーディネート手帳歴丸1年の上瀧さおりさん。以前は理想を高く持ちすぎて、処理しきれないタスクに苦しんでいたそう。タイムコーディネート手帳を使い始めて、自分に負荷をかけない頑張り方ができるようになったという上瀧さんに、タイムコーディネートを知ってからのご自身の変化や気づきについて伺いました。

※本記事は2024年7月17日にお送りしたInstagramライブ配信「私の時間と手帳の付き合い方」でのインタビュー内容を再編集したものです。

上瀧 さおり さん
インタビューライター/ヨガ講師

個人ではたらく方に向けて、想いをカタチにして言語化していくサポートをしている。特に、ヒアリング力に定評があり、大学時代より100名を超える方へのインタビューを行ってきた。

家族の闘病や死を経験し、いまこのときに感謝することやかけがえのない想いを伝えていくことが大切な価値観となる。

”自分に誇りをもち堂々と生きる人を増やす”ことをビジョンとして活動している。

プライベートでは男の子2人女の子1人の3児の母。
ヨガ講師としても活動中。

Instagram
https://www.instagram.com/saorij.yoga

目次

役割を意識したら両親への感謝の気持ちがあふれた

吉武 麻子(以下、吉武):さおりさんがタイムコーディネート手帳を使い始めたきっかけを教えていただけますか?

上瀧 さおりさん(以下、上瀧):ヨガ講師の先輩が使っていて知りました。手帳にある「タイムコーディネート」という言葉にまず惹かれたんです。中学生の頃から手帳が大好きだったものの、未消化のタスクをたくさん抱え、いつも苦しさを感じていました。なので、「洋服をコーディネートするように自分の時間をコーディネートする」というコンセプトにわくわくしたんです。

吉武:実際にタイムコーディネート手帳を使ってみて、どんなところを気に入っていただけましたか?

上瀧:私が一番好きなのは『5つの「私」役割シート』です。私にもいろいろな役割があるけれど、どの自分も楽しみたいと思っています。このシートはそれぞれの役割別に現在の私、理想の私、3年後の私を可視化できるので、役割のバランスが把握しやすいです。

吉武:役割がどれだけ増えたとしても、使える時間は変わらないですもんね。ひとつひとつの役割にかけられる時間が少なくなるからこそ、役割ごとにやりたいことを整理することは大切です。

上瀧:私は役割のひとつを「娘としての私」としています。今年、私は40歳になり、両親もその分年齢を重ねてきました。改めて、娘として、母や父とどんな関係を築いていきたいのかを考えるきっかけになっています。3年後の欄に書かれた両親の年齢を見ていると、感謝を伝えたい気持ちが一層強くなるんです。

吉武:素敵ですね!そうなんですよね。「親としての私」は自分にとってもちろん大きな役割ではあるけれど、「子どもとしての私」も大切にしたいですよね。

自分に合ったペースでゴールを目指す

上瀧:『VISION逆算シート』も自分が大事にしたいことにすぐに立ち返ることができる点が気に入っています。Instagramを見ていると、素敵な方がたくさん活躍されている様子が目に留まります。熱い想いが自分の心のなかにも確かにあるはずなのに、そういった情報に触れると、どうしても流されてしまうときがあったんです。

タイムコーディネート手帳は薄いので、常に手元に置いておくことができます。毎日のように『VISION逆算シート』を眺めるようになってから、自分がブレていると感じることは少なくなりました。

吉武:大きなテーマだからこそ、ビジョンがブレてしまうこともありますよね。ご自身のビジョンをはっきりと言葉に出来る人って、実はそんなに多くはないと思います。

『VISION逆算シート』には完璧なビジョンを書く必要はありません。自分が思っていることをとにかく書き出してみる。目指すものを漠然とでも表現した言葉を貯めていく場所、迷ったときに立ち返る場所として、『VISION逆算シート』を活用していただきたいです。

上瀧:私は小さい頃から結構背伸びしてしまう傾向がありました。

「憧れのあの人みたいに活躍したい!」「私にだってできるはず!」そう思って、たくさんやるべきことを書き出してきました。けれども、タイムコーディネートの考え方を知ったことで、背伸びをすることが自分の価値観に合っているのかなって思うようになったんです。あれもこれもとタスクを詰め込むのではなく、子どもに寄り添ったり、目の前のできごとに感謝できたりする自分でいたい。そう気づいてからは、1日のうちでゴロンとする時間を作るようになりました。意識的に余白をつくるようになったことが、タイムコーディネート手帳を使いはじめたこの1年での大きな変化です。

吉武:いいですね。理想とするもの、目指すものはもしかしたら以前と変わらないのかもしれません。けれども、ゴールまでのルートの選び方が変わったんですね。その人が今どんな環境にいるのか、どういう役割を担っているのか、どういう価値観を持っているのかによって、適切なルートは違ってきます。自分らしくゴールを目指せばいいんだと割り切れると、気持ちがラクになりますよね。

上瀧:今がまさにそのタイミングなんだと思います。自分のペースで進めるようになったので、すごく心地が良いです。

余白を確保するためにマンスリーを活用する

上瀧:マンスリーが見開き2ヵ月になっていて、予定が俯瞰できるのも使いやすい点ですよね。

吉武:実は、タイムコーディネート手帳を作ったばかりの頃は、「見開き1ヵ月にしてほしい」というご要望も結構あったんです。

上瀧:そうなんですね。

吉武:見開き2ヵ月といっても、午前/午後/夜といったように、3つ程度の予定が無理なく書けるように、1日のマスを縦長にしています。それでも、書くスペースが足りないと感じるのであれば、マンスリーに情報を詰め込みすぎなのだと思います。

上瀧:なるほど!おもしろいですね。

吉武:マンスリーに何時に誰とどこで会うといった情報まで書き込もうとすると、確かに2ヵ月見開きではスペースが小さく感じると思います。けれども、タイムコーディネート手帳におけるマンスリーの役割は「全体を把握すること」です。なので、私の場合、たとえば「ミーティング何本」といったざっくりとした予定だけをマンスリーには書いています。ミーティングが何時からなのか、誰となのか、どこでなのかは、ウィークリーに詳しく記入します。

上瀧:近視眼的になりがちなときにも視野を広げてくれる役割があるんですね。今まで細かい情報をマンスリーに書いていたので、さっそく使い方を変えてみます。

吉武:もちろんご自身の書きやすい方法を優先してください。ただ、予定を入れない日を意識的に確保するためにも、マンスリーでは全体像を把握することを意識してほしいです。

自分は何を楽しく感じるかを知ることで生き方が変わる

吉武:タイムコーディネート手帳を使いこなしてくださっているさおりさんですが、これからチャレンジしてみたいことはありますか?

上瀧:あります!子どもにも時間は楽しく心地良くコーディネートできることを伝えていきたいです。私自身が今、時間をすごく心地良く捉えることができているからこそ、そう思えるようになりました。

吉武:いいですね!お子さんはおいくつですか?

上瀧:今、5年生、3年生、年長さんです。

吉武:今は子どもも学校だけではなく、習いごとや塾で本当に忙しいですよね。だからこそ、自分が何を楽しいと思うのか、何に時間を使いたいのかを知ることがとても大事です。自分にとっての心地良さを知ると、この先の生き方が変わってきます。これは、キッズタイムコーディネートでもお伝えしていることです。

上瀧:わが家の子どもたちもYouTubeやゲームが好きなので、あっという間に時間が過ぎてしまいます。YouTubeやゲーム自体を否定はしません。けれども、ダラダラやるのではなく、自分の意思でメリハリをつけてYouTubeやゲームとは付き合ってほしいです。私も楽しみながら寄り添っていきたいと思っています。

吉武:時間はあって当たり前に感じがちですよね。朝、目がさめたら、勝手に1日が始まるから、時間が有限であることを実感しづらい。それに、目先の楽しいことに人はついつい飛びついてしまいますよね。大人でもそうなのだから、子どもだったらなおさらです。

タイムコーディネート手帳で時間の見える化ができたら、時間が有限であることをお子さんも体感しやすくなるはずです。

子どもに伝えたい! だからまずは自分から

上瀧:『5つの「私」役割シート』を私が活用できるようになったので、3年後のありたい自分を意識することを子どもにも伝えられるようになりました。今、子どもがサッカーを頑張っているのですが、3年後にどうなっていたい? それを叶えるために今何をする? 何を選ぶ? といった声掛けが自然とできています。腹落ちするまで自分がタイムコーディネートを実践できているからこそだな、と感じています。

吉武:素晴らしいですね。私は「子どもたちに生きる楽しさを伝える」をビジョンに活動しています。子どもたちの一番近くにいる大人である親が、生きる楽しさを実感する。それができたら、私が直接子どもたちにタイムコーディネートを伝えなくても、お父さんお母さんから自然と伝わると思ったんです。だから、まずは大人に向けてタイムコーディネートをお伝えし始めました。

上瀧:なるほど。そういう経緯があったんですね。

吉武:そうなんです。今は子どもにとっても生きにくい時代だからこそ、「人生を楽しもうよ!」と伝えていきたいんです。伝えるなら、まずは大人が楽しめていないと説得力がないですよね。

上瀧:本当にそうですね。

吉武:時間に追われていると、気持ちが焦ってしまって、本当なら楽しめるはずのものも楽しめなくなってしまいます。だからこそ、まずは自分の時間を見える化して、何をするかを自分の価値感に照らし合わせて選択する。そうやっていくうちに、自分のやりたいこともどんどん明確になるから、限られた時間でもやりたいことが実現しやすくなります。このステップを自然と踏めるのがタイムコーディネート手帳なんです。

上瀧:素晴らしいですね。私も「しっかり学ばないと!」と肩に力が入った感じではなく、楽しく手帳を使いながら、タイムコーディネートの考え方をインストールできました。

役割がたくさんある方や、頑張り屋さんな方にぜひタイムコーディネート手帳を使っていただきたいです。

吉武:頑張ることが悪いことでは決してありません。そこに心地よさがあれば、自分も楽しくなるし、周りの人にもそのポジティブな気持ちは伝播するから、みんながハッピーになれます。タイムコーディネート手帳を使って、心地良さを感じられる頑張り肩ができるといいですよね。

さおりさん、今日はありがとうございました。

上瀧:ありがとうございました!楽しかったです。

▼かけがえのないの想いや声をカタチにするインタビューセッション&ライティングに興味のある方はぜひチェック

上瀧 さおり さんInstagram
https://www.instagram.com/saorij.yoga

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