タイムコーディネート手帳は自分の「やりたい!」を大切にできる手帳 vol.28

結婚を機に長野県へ移住し、農家へ転職をした新海智子さん。大きな変化に戸惑い、自分を見失った時期もあったそう。ご自分の経験をもとに、現在は農業女子をエンパワメントする活動をされています。そんな新海さんに、タイムコーディネート手帳を使ってからの変化について、タイムコーディネート手帳プロジェクトメンバーのあまのゆうこがお話を伺いました。

※本記事は2022年11月30日にお送りしたInstagramライブ配信「タイムコーディネート手帳が私たちにもたらしてくれたもの」でのインタビュー内容を再編集したものです。

新海 智子さん

暮らしFITコーチ

教育機関で小学生から社会人まで2000人以上の心の成長に携わる。その後、農家の人との結婚を機に、埼玉から長野の農村へ移住し、レタス農家に転職。古い文化に馴染めず、自分を押し殺す日々を過ごすが、「このままじゃ死ぬ時に後悔する!」と自分と地域女性達のエンパワーメントに目覚める。

現在は、農業の仕事をしながら、『どんな場所でも、何があっても、純度100%なわたし』をコンセプトに、全国の農業女子向けの暮らしFITオンラインサロンを主宰。これまでの講座受講者は400名を超える。また、省庁や大学、企業での研修講師に加え、新聞コラムの執筆・メディア取材など、幅広く活動している。

Instagram https://www.instagram.com/tico_shinkai_/

目次

タスクになった途端にやりたかったことが義務になる

あまの ゆうこ(以下、あまの):さっそくですが、タイムコーディネート手帳に出会う前はどんなことに困っていましたか?

新海 智子さん(以下、新海):困りごとはたくさんありましたが、大きな悩みはふたつありました。

ひとつ目は、「手帳を開きたくない病」になっていたこと。

田舎には手帳の選択肢が多くないので、わざわざ都会まで手帳を買いに行きます。いい皮の手帳を買ってきて、「さぁ、やろう!」と意気込むけれど、タスクがいっぱいあり過ぎて。なんだか、自分が自分に煽られている気持ちになってしまっていました。

あまの:実際にはどんなタスクを書いていたんですか?

新海:家事もひとつひとつ細かく書き出していました。すごくタスクが細かいし、ウキウキしないんですよね。積ん読になっていた本を読もうと思ってタスクに書くけれど、タスクになった瞬間に「もう嫌だ!」となってしまうんです。せっかく買った手帳も開かなくなっていました。

あまの:タスクになる前はやりたいことだったはずなのに、タスクになった途端にワクワクしなくなる。これは似たことを感じている方も多いのではないかと思います。

大切なのはゴールに辿りつくまでのプロセス

あまの:ふたつ目のお悩みはどんなことでしたか?

新海:ふたつ目は、自分の気持ちとうまく付き合えない、ということです。

元々、私はあれこれ楽しい妄想を膨らませること得意で、瞬発力もあるんです。でも、「こんなプロジェクトがやりたい!」と思っても、すべては気分次第なところがあって。気持ちが乗ればすごく早くプロジェクトも形にできる。だけど、気持ちが乗らないとやろうと決めたこともなかなか実行できませんでした。そんな自分を責めてしまうことが多くありました。

あまの:実際に、気持ちが乗らずに途中で止まってしまうプロジェクトもありましたか?

新海:いいえ。根性はあるので、気持ちがついてこなくても何とかゴールまでは辿り着くんです。ただ、根性で乗り切っているので、気持ちがよくありません。ゴールに辿り着いたときには、まるで絞り雑巾のようになっていました。

ゴールに辿りつくまでのプロセスがよい体験じゃないから、次に何か新しいプロジェクトを思いついても、「やりたいけれどやりたくない」という、相反する気持ちを抱くようになってしまいました。

あまの:必死に頑張って結果は手にしたけれど、もう二度とやりたくないという気持ちになってしまっていたんですね。

新海:そうなんです。無理に力づくで目標に辿り着くやり方では長く続けてはいけないな、と感じていました。

タイムコーディネート手帳は書きすぎないくらいがちょうどよい

あまの:タイムコーディネート手帳を使うことで、どんな変化がありましたか?

新海:まず、ひとつ目の悩みだった「手帳を開きたくない病」が直りました!

私はこれまで、手帳が続いたことがありませんでした。最初の2カ月はすごく埋まっているけれど、残りは白紙で、見ないフリしてそっと奥にしまい込む。まさにそんなタイプだったんです。それなのに、タイムコーディネート手帳は続いているんです!

ただ、続いているといっても、夏はほぼ白紙です。私は農家なので、繁忙期である夏は別の農業記録用ノートを使っています。だから、タイムコーディネート手帳は自分のプロジェクト用として使っています。

あまの:スケジュール管理は他の別のもので管理する、という使い方もよいですよね。

新海:そうなんです。用途別に手帳を分けたことで、すごくワクワクできるようになりました。そして、タスク自体も細かくは書かなくなりました。

ひとつひとつ、赤ペンでやり終わったタスクを消していく作業も楽しい。けれど、私の場合はやりすぎると辛くなります。だから、本当に忘れてはいけないことだけを書くようになりました。

あまの:目の前のことにワクワクできるかどうかを大切にしたい方は、特に余白が多く必要なのかもしれませんね。

新海:時間の使い方もそうだし、手帳に余白があることも私にとっては必要でしたね。「自分が心地よい使い方ができれば、それがその人にとっての正解!」と手帳考案者である麻子さんが言ってくださったのが、とても印象的でした。

計画をズラすことに罪悪感はいらない

あまの:ほかに、何か変化はありましたか?

新海:手帳をこんなにも活用できていることでしょうか。手帳が、迷ったときに自分が立ち戻れる場所になっています。今までは何かがある度にブレていたけれど、たとえ風が吹くことがあっても、しなやかな自分でいられる感じがします。

タイムコーディネート手帳を使う前は、まるで初めておもちゃ屋さんに行った子どものようでした。最初はAのおもちゃが欲しかったのに、Bもあるし、Cもある。あちこちによさそうなのがあるから、常にキョロキョロ・・・そんな毎日でした(笑)。でも、タイムコーディネート手帳の『3カ月プロジェクトシート』を見れば、自分が本当に望んでいるものが何かが書かれています。だから、自分に今必要なのはAだということを思い出させてくれるんです。

そのおかげで、「今週は何をすべき?」という迷いがなくなりました。『3カ月プロジェクトシート』に書かれていることをウィークリーに落とし込めばいいだけだから。

できないことももちろんあるけれど、そんなときには堂々と計画をスライドします。全体が把握できているし、余白を持たせているから、計画をスライドすることに罪悪感を抱かなくなりました。そこが以前と大きく違う点です。

やりたいことを我慢しないし、振り回されない

あまの:『3カ月プロジェクトシート』を活用するようになって、確実にやろうと思ったことがやり遂げられるようになった、という実感はありますか?

新海:ありますね。私は農業もやっているし、農業者向けのオンラインサロンや一般の講座、さらに企業からご依頼いただく仕事など、やることが多岐に渡っています。長期プロジェクトを常に複数抱えている状態なんですよね。その上、妄想が得意だから、思いついたものはついすぐにやろうとしてしまいます。でも、『3カ月プロジェクトシート』のおかげで、自分が今やることが何だったかを思い出せるんです。

「自分が長期的に目指しているものと、今やろうとしていることにブレはないかな?」ということを確認しながら、日々の時間の使い方を決められるので、私にとって無理がありません。自分の「やりたい」という気持ちを我慢するわけでもなく、自分の衝動的な「やりたい」という気持ちに振り回されるでもなく、以前よりうまく自分の気持ちと付き合えるようになりました。

あまの:『VISION逆算シート』と『3カ月プロジェクトシート』、そしてウィークリーが1本で繋がっているからこそ、ですよね。

新海:本当にそう思います。「タイムコーディネート手帳がないと生きていけない」とまでは言わないけれど、生きていくのは難しい。そう感じるほど、タイムコーディネート手帳がなくてはならない存在になっています。

タイムコーディネート手帳は想いを実現できる手帳

あまの:タイムコーディネート手帳はどんな人に手に取ってもらいたいと思いますか?

新海:まずは私と同じ、ワクワクする妄想が得意な人です。

“妄想には力がある”と、私は思っているんです。最初は、とりとめのない思いつきのようなものかもしれません。けれど、想像頭のなかではすでに出来上がっているものをリアルに落とし込めば、ご自身にとっても、社会にとってもいいものが生まれる。だから、想像するだけで終わらせてほしくないんです。自分の想いを実現してほしいし、実現すべきだとも思っています。タイムコーディネート手帳はまさに想いを実現できる手帳だから、ぜひ手に取ってほしいです!

あとは、専業主婦(夫)や別に仕事を持ちながら、夢や目標といった叶えたいことがある人にも使ってほしいです。

私自身も「農業」という仕事にはタイムコーディネート手帳は使っていません。自己実現や自分らしく生きるためにタイムコーディネート手帳は使っていて、この手帳に背中を押してもらっていることを実感しています。

あまの:確かにタイムコーディネート手帳はやりたことや実現したいことがある人向けの手帳ですよね。お話を伺っていて、やりたいことを実現する階段を自分で作っていく手帳なんだな、と改めて感じました。

新海:本当にそうですね!

あまの:最後に、智子さんの現在の活動についても聞かせてください。いつもInstagramを拝見していますが、発信がすごく楽しそうですよね。他の人に言われてもわからなかったことが、智子さんの解説だと理解できることも多いです。

智子さんご自身はどんな方に届けたいと思っていらっしゃいますか?

新海:そうですね。家族がいる、家がある、仕事があるからといった社会的なものさしで幸せかどうかって判断されがちですよね。でも、自分のものさしでいう幸せってなんだろう?まだもっと幸せになれるんじゃないか?そんな風に現状に何か違和感がある方に届けられたらと思っています。

新海 智子さん Instagram
https://www.instagram.com/tico_shinkai_/

あまの:今回のお話は、未来をあれこれ想像することが好きな方には特に参考になったのではないかと思います。ぜひタイムコーディネート手帳をご自身の思いを実現するために活用していただけたらと思います。

智子さん、今日はありがとうございました!

新海:ありがとうございました!

インタビュアー:あまの ゆうこ(タイムコーディネート手帳プロジェクトチーム)
編集:長谷部 敦子

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