タイムコーディネート手帳で自分の目指す生き方がわかった vol.46

共通点のないように感じていたこれまでのご自身のキャリアに一貫した想いがあることを、タイムコーディネート手帳を使い始めて気付いたという神尾あゆみさん。毎日を軽やかに、心地よく過ごせるようになったという神尾さんにタイムコーディネート手帳の使い方を伺いました。

※本記事は2023年7月20日にお送りしたInstagramライブ配信「わたしの時間と手帳のつきあい方」でのインタビュー内容を再編集したものです。

神尾 あゆみ さん

美と心のおはなし処主宰×小料理BARあんのん女将

超敏感肌・アトピー性皮膚炎に悩まされた経験をもちながら、ブライダルモデル・化粧品会社勤務を経て、エステティシャン/メイクアップアーティストとしてCM撮影・イベント・ブライダルメイクアップなど15年に渡り従事。

その後、自分らしい働き方、仲間が集える居場所を作ろうと、山形駅前に手作りのおばんざい屋さん【小料理BARあんのん】を開店。

全くの異業種のようで、その両方には「人の本質を導き出しありのままに輝かせたい」という共通する想いがある。

肩書きを脱いだその人らしさの内側に眠る本質と外側を一つにフィットさせる。美と心のおはなし処では、そんな美しさを一緒に見つけている。

Instagram https://www.instagram.com/annon_yamagata/

目次

手帳には人生が詰まっている

吉武 麻子(以下、吉武):あゆみさんは最初、手帳は続かないだろうな、と思われていたんですよね。

神尾 あゆみさん(以下、神尾):そうなんです。今までも何度か手帳を持ったことはあるんですが、続かなくて。タイムコーディネート手帳ユーザーのなかには「これまで手帳が続かなかった」という方が結構いらっしゃると思いますが、私もまさに同じでした。

これまでは予定もタスクも全部スマホに入れて管理していたんです。ただ、私が尊敬している方達が「タイムコーディネート手帳はいい」とおっしゃっていたので、2023年から使い始めました。

まだ1年目なので上手に使いこなせてはいないんですが、麻子さんが「全部完璧に書く必要はない」とおっしゃっていたのですごくハードルが下がりました。まずはできるところから使ってみようかな、と使い始めました。

吉武:「できるところから」というのは、具体的にどこから使い始めましたか?

神尾:『5つの「私」役割シート』ですね。私は『小料理BARあんのん』の女将という仕事と、それまでにずっとやっていた美容や個人セッションの活動を自分の頭のなかで分けて考えていたんです。それが『5つの「私」役割シート』を書くなかで、全く違うことをやっているけれど、届けたいものって一緒なんだと段々と気付いていったんです。タイムコーデイネート手帳を使い始めたからこそ気付いたことです。

最初に取り組んだ『5つの「私」役割シート』

吉武:それは嬉しいです!

神尾:実際にInstagramのアカウントもこれまで別々にしていたものを、今は「小料理BARあんのん」のアカウントで、美容のことも個人セッションのことも発信するし、女将視点での気付きもすべてを発信するようになってきました。

タイムコーディネート手帳を書く時間、見る時間を毎日積み重ねていると、「人生を見ているみたいだな」と最近すごく思うんです。タイムコーディネートは人生術だと感じます。

吉武:タイムコーディネート手帳の深いところに気付いてくださっていて、すごくうれしく感じます。

一見全然違うことのように思う「やりたいこと」にも、実は根っこに同じ想いがあるんですよね。その根っこにある想いを自覚できると、限られた時間をどういうバランスで使うのか、自分の想いと一致した時間の使い方ができるようになります。あれもこれもやりたいから絞れない!」「時間が足りないからできない!」ということがなくなるんです。

朝活が誰にでも合うわけではない

神尾:タイムコーディネート手帳を使い始めて、心地よい自分の時間の使い方が自然とできるようになった気がします。心地よい時間の使い方は1つじゃないし、みんなそれぞれ違うから、こうやって実際にやってみないとわからないですよね。

例えば、麻子さんのように早起きをして行動する朝活が向いている方もいらっしゃるだろうけれど、それは夜早く眠れるからできるわけですよね。私のように遅い時間に終わる仕事をしているのに、「朝活をしなくては!」と睡眠時間を削って無理してやるのは違うじゃないですか。だから、画一的な管理術じゃなくて、一人一人が自分にフィットさせる時間の使い方を目指すのが「コーデイネートする」ということなんだと感じています。

吉武:ありがとうございます。タイムコーディネート手帳は、心地よい時間の探求とありたい未来を自分で掴みに行く手帳だとお伝えしています。おっしゃっていただいたように、心地よいと感じる時間の使い方は人それぞれ違うんですよね。あの人がこうしているからとか、データ上朝がいいから、という理由だけで時間の使い方を選んでしまうと、自分の生活リズムやそれこそ自分が大切にしたいことを守れなくなってしまうこともあります。

自分は早寝早起きをしたいけれど、パートナーが夜遅く帰ってくるから、パートナーとの時間が取れない、という方もいらっしゃいます。その場合、どちらが大切にしたいことなのか、なんですね。パートナーとの時間を大切にしたいのか、自分が朝活できることを大切にしたいのか、それは自分で選べるんです。

自分の時間の使い方は自分が手綱を握っていないと心地よく感じられません。タイムコーディネート手帳は、自分で1つ1つ選択しながら時間の使い方を心地よくしていくための手帳なんです。

自分の生き方を真剣に考える

神尾:タイムコーディネート手帳は麻子さんの体験をベースとして出来上がった手帳なんですか?

吉武:そうなんです。10年前に時間に追われた生活をしていた時に、これから迎えるであろうライフイベントに備えて、役割ごとで考えてみようと思ったのが、タイムコーディネート手帳のきっかけでもある『5つの「私」役割シート』なんです。ただ、この理想を形にするには実践が必要なので、自分の時間の使い方を可視化できる『3ヵ月プロジェクトシート』や『Weekly』をつくりました。あとは、行動していくためには、自分の価値観とズレたことをしていると疲弊してしまうので、自分がどういう人生を生きていきたいのかという根っこを掴むためにできたのが『VISION逆算シート』なんです。

神尾:『VISION逆算シート』もすごく使いやすいです。

私は6年前に全く初めての「飲食」というお門違いの世界に飛び込みました。コロナ禍では、飲食店が最初に打撃を受けたんですよね。山形では人っ子一人歩いていない状況が何ヵ月も続きました。自分が「これだ!」と思ってスタートしたものが真っ暗になったときに、「自分に何が残るんだろう」と考えさせられました。

そのときに、自分のこれからのことや、自分が何を伝えたいのか、ただ「食べるための仕事」ではなく、「生き方」としてどこを目指すのかを本当に真剣に何度も考えました。

真剣に生き方に向き合ったときに役立ったという『VISION逆算シート』

『VISION逆算シート』はその時に考えたことをまとめて書けたので、私にとってはすごく書きやすいページでした。後から見返すと、この通りに少しずつなってきているなと感じます。このページはぜひみなさんにも活用していただきたいです。

吉武:ありがとうございます。今までの手帳は人生設計する手帳もしくはスケジュール管理をする手帳といったように二極化していました。そのなかでタイムコーディネート手帳は、想いを大切にしながら、行動していく、一冊で理想と現実を橋渡しできる手帳だと自負しています。

想いを実現していくために行動するためには、自分の気持ちを整える必要もあるし、行動しやすいノウハウもあります。それを私が一方的にお伝えするのではなく、タイムコーディネート手帳を通してみなさんが実践して、ご自身で気付いていかれるんです。自分で時間の使い方の手綱を握って、夢ややりたいことを実現されていらっしゃる様子を拝見できるのは本当にありがたいし、「なんて手帳を作ったんだ!」って思っています。

神尾:みんなの気持ちを手帳考案者自ら代弁!私も本当にそう思います。

日常が心地よければ疲弊しない

神尾:タイムコーディネート手帳を使われている方は多忙な方が多いと思うんです。私自身も人付き合いが多くて、あちこちによく行っているので、「よくそういう時間が取れるね」と言われます。それは、私が予定をすべて手帳に書き込んでしっかり管理できているからかというと、全然そんなことはないんです。でも、タイムコーディネート手帳があることで、軽やかに自分の時間を過ごせるんですよね。「あー、今日も心地よかったな」で一日を終えることができています。たとえ出来なかったことがあったとしても、自分が意図して先延ばしすることを選べるようになったから、小さいストレスも全部潰してくれるんです。

私はメイクアップアーティストでもあるので、日頃から荷物をすごく小さくすることが身についています。なので、実は手帳も持ち歩かず、ベッドサイドに置いているんです。それをしょっちゅう見返して、「あ、こういうことを書いていた。そうだ、そうだ。」って思い出しています。自分にとって大切なことでも意外とやっぱり忘れてしまうので、それを確認できるのが手帳の効果だと感じています。

吉武:本当にそうですね。手帳は書くよりも見る時間が大事なんです。日々のやることをチェックすることはそれこそデジタルの方がやりやすいかもしれません。けれど、自分がどう生きたいのか、どういうことに心地よさを感じるのか、という根っこの部分を手帳で整理しておくことがすごく大事なんです。

手帳を見返すと、自分の価値観とのズレや、まだ自覚できていない心地よさの基準に気付くこともできます。ベッドサイドに置いて見返すだけで、あゆみさんのように十分手帳の効果を感じていただけるはずです。

時間の使い方の変化はじんわりと

吉武:あゆみさんはかなり心地よい時間の使い方ができるようになっているんではないですか?

神尾:そうですね。ただ、いろいろとやり過ぎるから、たくさん詰め込んでしまうことはまだあります。以前は走りながら着替えるとか、人に見せられないくらいにバタバタした感じだったけれど、それは少し整ってきたように思います。

タイムコーディネート手帳ユーザーのみなさんが2冊目を使い始めた頃からもっとメソッドが腑に落ちたとおっしゃっているので、今からそれがすごく楽しみです。

吉武:そうなんですよね。実際、行動したその日に変化が起きるわけではなくて、ある程度継続して行動していかないと変化は見えてきません。だから、やっぱりある程度時間はかかるんです。1年目でやったことが2年目に「こういうことだったのか!」と気付くこともあるし、動いてみたからこそ新たに気付くこともありますよね。

神尾:自分にとって心地よい時間の使い方をしよう、と言われても、「自分にとって心地よい時間はこれです」と最初から言い切れる人はいないですよね。そこまで自分のことを深掘りしたり、言語化したりする作業をする機会ってなかなかないと思うから。

自分の心地よさを言い表せるまでに落とし込める手帳はタイムコーディネート手帳しかないと思います。だからこそ、この手帳に出会って、自分を知る楽しさを1年目に味わえるから、2年目以降も使い続けられるんだろうな、と思います。

時間と自分を切り離せる人なんていないし、その時間を自分らしく使うためにタイムコーディネート手帳が味方になってくれるので、たくさんの人に広まってほしいです。

吉武:そうですね。今の一瞬一瞬の時間の使い方が人生に繋がると思うと、心地よくないことに時間を使いたくないし、がむしゃらに頑張ることだけで終わってしまうのはもったいないですよね。

神尾:がむしゃらに頑張るのって、そんなに続かないですからね。

吉武:若いうちはそういう時期もあっていいと思いますが、人生100年時代に100歳までがむしゃらにはできないですよね。急には変わらなくても、少しずつ自分で選んで心地よい時間の使い方を増やしていけるといいですよね。

手帳も心地よく使う

2年目が楽しみだという神尾さんのタイムコーディネート手帳

神尾:手帳を使うときに安心するのが、麻子さんご自身も手帳には割と空欄が多いところです。「私、何もやってないんです」って言いながら、せっせと頑張っている人がいるけれど、麻子さんは本当に裏表がなくて、「めんどくさい」って言っちゃう! 自分と同じような感覚を持っているところになんだか安心するんです。

吉武:みなさんすごく真面目なんですよね。初年度の一番最初のワークショップで、私が書いた手帳をお見せしたんです。見本として見てもらうものなので、私なりに一生懸命書いたんだけど、「麻子さんでもこの程度しか書いていないんですね」って言われてビックリしたんです。「人によって基準って本当に違うものなんだな」と改めて気付くこともできました。

もちろん書くことが楽しくて書いているのであればいいけれど、書くことが目的ではないので、そこはブレないように気を付けたいですよね。まっさらでもいいんです。手帳を使いこなすことが目的ではなく、自分にとっての心地よさを掴むことが一番大事なので。

神尾:ちゃんと書くことにこだわらなくていいんですよね。

吉武:そうなんです。必要なときに必要な箇所を書いてもらって、自分で時間の使い方の手綱を握って進んでもらえたら嬉しいですね。

小さな夢を叶える喜びを味わおう

吉武:あゆみさんは元々ご自分のことをすごくわかっていらっしゃる方だとは思うんですが、それでもやっぱり自分にはムチ打って頑張ってしまうところがあったように思います。そこをタイムコーディネート手帳で整えてくださったお話を伺えて、すごくうれしいです。

最後にみなさんにメッセージをお願いできますか。

神尾:「夢」というと、「どうせ夢なんて叶えられないよ」と言って、挑戦する前に諦めてしまう方が多いな、と感じます。私は小さな夢を掲げて、「できた!」という自分の喜びを積み重ねるようにしているんです。わざわざ最初から自分の前にそびえ立つような大きな夢を掲げなくていいんだよ、夢も小さいものを積み重ねてもいいんだよ、ということをお伝えしたいですね。

とはいえ、一人で頭の中で考えているだけだと、小さな夢も出来ない理由を探してしまいます。だからこそ、やりたいことを腹落ちさせたり、脳内をリセットさせたりするために、タイムコーディネート手帳を使ってほしいな、と思います。

心地よい時間、心地よい一日が自分らしい心地よい人生に繋がりますよね。そんな人生をみんなが送れたら本当にハッピーな世の中になるだろうな、と思います。「あんのん」もそんなハッピーな空間をつくりたくて開いたお店です。うちのお店には、社長さんや起業家さん、有名な方もいらっしゃいますが、お店ではそんな肩書きを脱いで、大学生ともみんな平等に楽しむんです。みんなが自然に交流できる、そういう心地よい空間「あんのん」でみなさんのお越しをお待ちしております。美味しいお酒を飲みましょう!

神尾 あゆみさんInstagram:
https://www.instagram.com/annon_yamagata/

吉武:私も絶対に行きたいです!今日は貴重な時間をいただき、ありがとうございました。

神尾:ありがとうございました。

インタビュアー:吉武 麻子
編集:長谷部 敦子

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