目標が義務になる!?「やらなくては」から抜け出す方法

「やらなくては」とは思っているのに、行動に移せないことはありませんか。

自分が決めた目標を達成するために、何をすべきかはわかっている。けれど、手帳やタスクを見ては気が重くなり、行動が止まってしまう。そして、行動できない自分にため息が出る・・・・・・。

そんなときには、「やらなくては」と感じる自分の気持ちを分解してみましょう。

今回は、目標に対して生じる義務感をどのように行動に結び付けるかについて、お伝えします。

目次

目標が義務になる本当の原因

タイムコーディネートについてをお伝えしていると、このように言われることがよくあります。

・時間管理が苦手
・目標計画が苦手
・タスク管理が苦手

やることを細かく決めることで、がんじがらめに縛られているような気持ちになってしまう人もいるようです。

もちろん、やることを細かく決めずに、夢や目標、やりたいことが叶っているのであれば何の問題もありません。直感のまま、自由にのびのびと進められる人もいます。その場合は、今のまま突き進んでください。

けれど、細かく決めるのは苦手だからやらない。かといって、やりたいことが実現しているわけでもない、という人は、時間の使い方を見直してみましょう。

実は、目標やタスクが苦しくなる本当の原因は、「やることを細かく決めるから」ではありません。原因は、設定した目標やタスクそのものにあるのです。

「やらなくては」という気持ちを分解してみる

自分で設定した目標やタスクを「やらなくては」と義務に感じる気持ちを分解してみると、大きく分けて2つのケースに分類されると考えています。

ひとつは、「本当はやりたくない」というケースです。

自分が決めた目標やタスクだったとしても、「稼がなくてはいけないから」「資格試験を受けなくてはいけないから」など、自分の意思ではなく、自分以外の誰かが良しとしていることを基準に目標設定をしていませんか。また、「この方が稼げる」「資格を持っていたら転職に強い」など、条件面から目標を設定していないでしょうか。

これでは、目標や行動計画を立てても、苦しくなるのは当然です。なぜなら、自分の気持ちを蔑ろにしているからです。

もうひとつは、「やりたいけれど何かしら行動を妨げるものがある」というケースです。

・やりたいことではあるけれど、初めての挑戦で不安
・自分にできるのだろうかと不安
・タスクの山が大きすぎて初動のスイッチが入らない
・かかる時間の予測ができない

このように、「やりたい」という気持ちはあるけれど、不安感や負担感が大きく、一歩踏み出せずにいる場合も多いのです。

「やらなくては」という気持ちを分解すると、行動できない本当の理由が見えてきます。

「本当はやりたくない」という場合、自分の気持ちに添った目標やタスクを再設定する必要があります。では、「やりたいことなのに行動に移せない」という場合はどうしたら良いのでしょうか。

いつまでも行動できないときは「やりたい」を疑う

口では「やりたい」と言っているのに、いつまでも行動できない。そんなときには、その「やりたい」という気持ちを疑ってみましょう。

「やりたい」という願望だけでは人は動けません。「やる」という決定事項にする必要があります。つまり、行動できるかどうかは、自分が「やる」ということに腹落ちしているかどうかにかかってきます。

だからこそ、「どうしてこれをやりたいのか?」「どうやって実現するのか?」など、自問自答を繰り返して腹落ちさせていく作業が必要になります。その腹落ち作業すら一向にやらないときは、目の前にある「やりたいこと」は、自分にとってその程度のものだということです。それはタイミングの問題かもしれないし、本当は大してやりたいことではないのかもしれません。

自分が望んで立てたはずの目標やタスクが義務になるのは、細かい時間管理やタスク管理のせいではありません。自分の心からの「やりたい」という気持ちと目標やタスクが繋がっているという実感が持てないからです。

「やらなくては」も「やりたい」も、冷静に、客観的にその気持ちを分解してみましょう。そうすれば、次の一歩が見つかるはずです。

まとめ:「本当にやりたいのか?」を自問自答して「やる」と決めよう

「やらなくては」と思ったときや、「やりたい」と思っているのになかなか動き出せないときには、その気持ちを分解してみてください。自分がどんな理由で止まっているのか、それがわかると対処ができます。

目標や計画も、時間管理やタスク管理も、あなたを義務感で縛る悪者ではありません。

24時間すべてを管理しなくては・・・・・・と思うから苦しくなるのです。仕事や家事といった、24時間という限られた時間の中で成果を出す必要があるものに対して、時間管理やタスク管理はとても役に立ちます。

24時間を自分が心地よく感じる時間の使い方にコーディネートすることで、仕事も暮らしも人生も整っていきます。タイムコーディネートをしながら、必要なところで目標や計画、時間・タスク管理を上手に活用し、ありたい未来を手に入れていきましょう。

文:吉武 麻子
編集:豊田 紘子

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