コミュニケーションを円滑にする時間の使い方

私たちは、家族、学校、会社など、大小さまざまなコミュニティに属して生きています。

一人ではないからできることもあれば、一人ではないからこそ悩んでしまうことも。

「なんで自分ばっかり・・・・・・」
「相手の考えていることがわからない・・・・・・」
「私はこんなにがんばっているのに・・・・・・」

これらの悩みはコミュニケーション不足が原因です。

タイムコーディネートを実践すると、周りとのコミュニケーションもうまく取れるようになります。

今回は、家庭や職場でのコミュニケーションを円滑にする時間の使い方についてお伝えします。

目次

コミュニケーションと時間の関係性

タイムコーディネートを実践すると

・パートナーシップがよくなった
・子どもにイライラしなくなった
・職場でチーム全体の生産性があがった

といったお声を頂きます。

一見、「コミュニケーション」と「時間」は関係がないように思えるかもしれません。けれど、実はこの2つは大きく影響し合っているのです。

タイムコーディネートでは、まずは自分にとって心地よい時間の使い方を探求していきます。

心地よい時間の使い方ができるようになると、自分を大切にできている実感が得られるから、心の余裕も生まれ、イライラが減るのです。

自分を大切にできるからこそ、自分以外の人のことも大切にできるようになります。自分にとって心地よい時間の使い方を探求することが、よいコミュニケーションに繋がります。

自分の心地よさを探求するといっても、「自分の心地よい時間の使い方はこうだから、私に合わせてください」「これは心地よくないから、私はもうやりたくない」というのは、単なるわがままです。

一方で、「自分が我慢すれば丸く収まるから」「自分がやればこの場の雰囲気を壊さずに済むから」と自分の心地よさを「仕方がない」と諦めるのもよくありません。これでは自分の人生に対する責任放棄になってしまいます。

タイムコーディネートでは、どちらも犠牲にせず、お互いにとって納得のいく着地点を見出すことを大切にしています。

「個」を尊重できるようになるからこそ、みんながありのままの自分でいられるようになっていくのです。

家庭内コミュニケーションは時間フィルターで課題を可視化するとうまくいく

人それぞれ、自分にとっての心地よい時間の使い方は違います。なぜなら、一人一人の価値観が違うからです。

時間の使い方にはその人の価値観が表れます。私たちは自分の価値観で物事を判断し、行動します。つまり、価値観によって時間の使い方は変わるのです。

「価値観の違い」で、コミュニケーションがうまく取れなかったり、離婚したりします。価値観の違いを埋めようと話し合いをするも、話は平行線・・・・・・という経験もあるのではないでしょうか。

それは、話し合いに感情が入ってしまうからです。

感情が入ってしまいがちなときには、客観的な「24時間」という箱を活用しましょう。時間をどのように使うのが心地よいのか、という時間フィルターを通して話し合いをすると、感情のぶつけ合いを避けることができます。

たとえば、家事分担をするときに、家事の細かいタスクを見える化して、パートナーと話し合う、ということもあるのではないでしょうか。

タスクの見える化をし、タスクにかかる時間を明確にすることで、「24時間をどう割り振るのか」という具体的な課題になります。だからこそ、効果的な話し合いができるのです。

身近な存在である家族との話し合いはつい感情的になってしまいがちです。けれど、話し合いに感情が交じると、事実を共有しにくくなってしまいます。「時間」というフィルターを通すことで、冷静に、客観的な話し合いができるようになり、お互いにとって納得のいく着地点も見出すことができます。

家族と過ごす時間に心地よさを感じられないのなら、ぜひお互いにとっての心地よい時間の使い方を伝え合ってみてください。

タイムコーディネートを実践すると、お互いの心地よさを尊重した時間の使い方を目指せるようになるので、パートナーシップもよくなったという実感を得られる方が多いのです。

職場内コミュニケーションは時間フィルターで自己理解が深まるとうまくいく

職場でのコミュニケーションについてはどうでしょうか。

お互いの心地よい時間の使い方をシェアし合うことで、より本音で話し合えるようになり、生産性が上がったというお声をいただきます。

仕事は、生産性を上げることが大事です。けれど、一人一人が生産性を上げる手段を勝手に考え、実践したとしても、シナジー効果は得られません。

生産性を上げる手段ももちろん大事ですが、その手段を実践するチームメンバーの時間の使い方こそが大事なのです。

・自分にムチを打つ頑張り方をしない
・自分が心地よく感じる働き方をする
・課題に対して前向きに試行錯誤ができる
・スキルアップのために必要な少しの負荷を自分にかけられる

こんな働き方をチームメンバー一人一人ができていれば、生産性は自ずと上がります。

そのために、チームメンバー一人一人がどんな業務に時間を使うことが最適なのかを調整する力がマネジメントには必要です。ただ業務を割り振ればいいのではありません。

個人としても、チーム全体としても、時間の使い方を最適化していくという意識が必要なのです。

仕事をするうえで「人の役に立ちたい」という思いが原動力になることもあるでしょう。けれど、自分が疲弊していては、人のために動くことはできません。だからこそ、自分自身をフラットな状態に保つことが必要なのです。

モチベーションを上げようとする必要はありません。無理に上げたものは、すぐに下がってしまうからです。自分がフラットな状態でいられる方法を自分で理解しておくことが、チームの生産性を上げることにも繋がります。

好きなことや強みを生かして仕事をする、ということも最近よく言われます。けれど、その好きなことや強みを自分で客観的に見られるかというと、そうでもありません。

自分のことは自分が一番分からない。だからこそ、「時間」というフィルターを通して、自分が心地よく感じる時間から、好きなことや強みを見つけていきましょう。

タイムコーディネートでお伝えしている「心地よさの探求」は、好きなことや強みも含めて、自分を客観視していくことでもあります。

心地よい時間の使い方を探求することは、決してわがままなことではありません。自分の心地よさを知っているからこそ、自分も相手も大切にしながら、お互いにとっての程よい落としどころを見つけることができるのです。だからこそ、コミュニケーションも円滑になり、生産性も上げることができます。

まずは自分の心地よい時間の使い方を探求することから、最初の一歩を踏み出してみてください。

まとめ:コミュニケーションは心地よさを探求するとうまくいく!

家庭や職場で円滑なコミュニケーションを実現するためには、自分自身が整っている状態である必要があります。そのためには、自分にとっての心地よい時間の使い方を知ること、そして実践することが欠かせません。

そして、「時間」というフィルターを通すことで、課題がわかりやすくなったり、自分や相手への理解を深めたりすることができ、より質の高いコミュニケーションが取れるようになります。

人間はひとりで生きてはいけない生き物です。自分の時間の心地よさだけではなく、誰かと一緒に過ごす時間もお互いに心地よくできたら、みんなが幸せな時間を過ごせます。

だからこそ、まずは自分です。自分にとって心地よい時間の使い方を人に伝えられるくらいに探求していきましょう。

文:吉武 麻子
編集:宮尾 多希

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