タイムコーディネート手帳でやりたいことができる幸せを味わえるように vol.76

17年の教員生活を終え、時間をより自分らしく使うためのパートナーとしてタイムコーディネート手帳を活用しているという日向のりさん。1歳のお子さんがいながらKindle出版まで実現した日向さんに、タイムコーディネート手帳の活用法を伺いました。

日向 のりさま
公認心理士

17年間、中学・高校の理科教員として勤務し、生徒や保護者の相談に幅広く携わる。

二児の妊活中、仕事の両立に悩み、公認心理師としてスクールカウンセラーへ転身。

現在はカウンセラー/コーチとして独立し、家庭と学校をつなぐ視点から、子どもの成長や保護者の心の安心をサポートしている。また、「手帳に楽しいことを落とし込むセッション」を通じて、自分らしい時間の使い方を広げる活動も行う。

▼Instagram
https://www.instagram.com/nori_helix/

目次

見通しを立てることが安心に繋がる

――タイムコーディネート手帳に出会う前は、どんなことで悩んでいましたか?

日向のりさま(以下、日向):2022年に17年続けてきた教員を辞めて、時間の使い方をすべて自分で決められるようになりました。やりたいことはたくさんあったけれど、やりたいことを全部覚えておくことはできないし、計画を立てるためにも頭の中を整理する必要があると思っていたんです。

元々手帳好きだったこともあり、そこから20冊以上の手帳を試しました。けれど、サイズ感や構成など、どこかにフィットしないところがあって、ずっとメインで使える手帳を探し続けていました。

――タイムコーディネート手帳を使おうとメインで使う手帳に選んだ決め手はなんですか?

日向:見通しを立てやすいところです。

教員時代には「1年後を見通して動け」と言われ続けてきたので、見通しを立てることが体に染み付いています。

タイムコーディネート手帳は、ウィークリーページで24時間を、マンスリーページは見開きで2カ月を、3カ月プロジェクトシートでは3カ月をちょうどよく見通すことができます。

今1歳になった子が生まれたばかりの頃、手帳時間が一切取れなくなった時期がありました。目の前のことに精一杯で、先のことが見えず、メンタルがかなり落ち込みました。私にとって「見通しを立てられること」が安心に繋がるとわかってからは、手帳がより大切なパートナーになっています。

日向さん愛用のタイムコーディネート手帳。2026年はファントムグレーに。

付箋でやりたいことを逃さない

――お気に入りの使い方を教えてください。

日向:やりたいことを思いついたら、付箋に書いてすぐに手帳に貼ります。付箋を貼る場所は特にこだわらず、目に留まりやすい場所に貼っています。

年始に「韓国に行く」と付箋に書いて年間カレンダーに貼っておいたのですが、11月に行くことが決まりました。

大きなやりたいことだけではなく、「歯医者に行く」といった忘れたくないことにも付箋を使います。思いついたときにすぐに貼れるように、手帳の裏表紙にはたくさん付箋をストックしています。

――付箋を使っていたからこそ実現したと思うことはありますか?

日向:Kindle出版ですね。

2024年の夏に、友人からKindleで電子書籍を出版したことを聞いて「私もやってみたい!」と思い、まずは「Kindle出版」と付箋に書いて手帳に貼っておきました。

2024年から2025年に手帳を切り替えたタイミングで、「3カ月プロジェクトシート」の1月下旬に付箋を貼り直しました。実際、2024年12月にはウィークリーにタスクとして書籍執筆をあげていて、下書きまでは終えています。けれど、子育てで忙しくしていたこともあって出版は延期。2025年4月にKindleを出したい気持ちが再燃したときに、再びウィークリーページのタスク欄に執筆のタスクを復活させました。そこからは一気に仕上げて、5月に出版することができました。

――「やりたい」と思ったことが今すぐしたいこと、今すぐできることとも限らないですもんね。

日向:タイミングが今じゃなかったとしても、付箋に書いておくことで、やりたいと思った気持ちを忘れないでいられます。手帳を開くたびに付箋が目に留まるので、実行に移しやすいところが気に入っています。

手帳時間で「できた!」を味わい尽くす

――手帳時間は意識的に取っていますか?

日向:週末は主に1〜2週間先にやることを考える時間、月末は1カ月を振り返る時間を取るようにしています。

週末の手帳時間はウィークリーページを見ながら直近の具体的な時間の使い方を確認する時間です。移動する予定があるなら、電車の時間を調べて家を出る時間を決めたり、空き時間があったら人に声をかけたりもします。

ウィークリーページにあるタスクの見積り欄を使うようになって、いかに見積りが甘くてタスクを詰め込み過ぎていたかを実感しました。今は、自分が無理なくできる適切なタスク量がわかるようになりました。

毎日を心地よくコーディネートする。
タスクにかかる時間が把握できるウィークリーページ

――タスクを減らすということは、手放すことも増えますよね。やりたいことを手放すことに抵抗はなかったですか?

日向:無理な計画を立ててタスクが溜まっていく不快感よりも、厳選したタスクをしっかりとこなしながら、子どもとゆったり過ごす方が私にとっては心地よい時間だと思えました。なので、抵抗はなく自然と手放せました。もちろん、やりたいことが思う存分できない歯痒さもありますが、長期的な見通しが立っているからこそ、今は家族との時間をより大切にしたいと思えるのかもしれません。

――月末の手帳時間に具体的にしていることを教えてください。

日向:手帳の後ろにある空いているページに、その月にやったことを箇条書きで書き出しています。書いておかないと、ただ日々が過ぎていってしまう気がして。

1カ月を思い出しながら書き出すことで、「こんなこともあった」「こんな人にも会えた」と、そのときの幸せをもう一度味わえるんです。

――時間がただ過ぎてしまうことを阻止するために、手帳を使っている面もあるのですね。

日向:やりたいことがとにかくたくさんあるので、やりっぱなしになりがちです。スタンプラリーのように、どんどんスタンプを集めてはいるけれど、集めたスタンプをそのときの楽しかった気持ちも含めて思い出す時間を持ちたいな、と思っています。

教員時代は週末も含めてすごく忙しくしていたので、やりたいことができる今の幸せを味わい尽くしたいのかもしれません。

「3カ月プロジェクトシート」も、計画を立てるときにももちろん使いますが、思い出を記録するページとしても活用していて、よく眺めています。5つのプロジェクトを書く欄には「家族」「フリーランス」「インプット」「アウトプット」「体」と書いていて、思い出を振り返りながら、5つのバランスもチェックするようにしています。

自分のやりたいことができたらそれでいいわけではなく、家族みんなにも心地よい時間を過ごしてほしいので、自分のことばかりに偏らないようには特に意識していますね。

持ち運びたくなる薄さとビジュアル

――タイムコーディネート手帳の購入を検討している方に向けてメッセージをお願いします。

日向:手帳は持ち運びやすいことがとても大事な要素だと思っています。A5サイズのバーチカル手帳なのに薄くて、さらに色も触り心地もよいので、ストレスなく持ち運べます。

私は普段、手帳がうまく使えない方とお話する機会が多くあります。やりたいことはたくさんあるものの、それらを整理して、実現までの道筋を具体的に立てることが苦手な方が多い印象です。タイムコーディネート手帳は、そんな方もスムーズに計画を立てることができる構成になっているし、ワークショップがあるので、ひとりで使い方を悩まずに済むところもおすすめです。

使うとタイムコーディネート手帳の良さをすごく実感できると思うので、迷っているならぜひ一度使ってみてほしいです。

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聞き手・編集:はせべ あつこ

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